秋のヒマラヤトレッキング 57パタン

下山してからの野遊は体調が悪く、食事ができなくなっていた。チーチャは1人で買い物に出かけたり喫茶店に入ったりしていたようだ。黄色い大きなトレッキングバッグを購入して、見せてくれた。

タメルに2泊してから帰国前日、古都パタンに行った。OMさんと家族の方々にお土産を日本から用意していた。それは100均で買ったプラステックの長方形の入れ物に櫛とかハンカチや小箒、お菓子類など。OMさんにはお酒(1合入り)。これをマドゥバンゲストハウスに預けていたバッグに入れておいた。もちろんマドゥバンのラクスマンにも同様のお土産を持って行った。彼らは喜んでくれるけれど日本人同士のようには喜ばない。なんか「もらい慣れてる」のかもしれない。野遊だったら相手の気持ちがとっても嬉しいのだけど。

野遊は日が開けた帰国の日の朝食も喉を通らず、お湯を飲んだだけだった。けれどあとは帰るだけなので、食べられなくとも別に気にしなかった。

夕方タクシーでトリブバン国際空港に行き、チーチャとふたりで機上の人となった。

チーチャはとても良い体験ができたと喜んでくれた。野遊はトレッキング中もヨタヨタしていたことと、下山してから何も付き合ってあげられなかったことを申し訳なく思っている。
でも喜んでくれたのでホッとした。また行きたい!と何度も言っていたので、やっぱり素直に受け止めていいんだなと、うれしく思った。