視界の開けた登山道を行く。障子の頂上がずっと下方から見える。左肩に樹が見える。人間がちょっと体をかがめてこちらを見ているような姿の木だ。今は樹だと知っている。昨夏は人かと思った。だれかいる、野遊が登っているのをだれかが見ている。あそこまで…
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