2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
元気いっぱいで登る。方向感覚がはっきりしていて、あの日、なぜここで、どちらに歩いて行っていいかわからなくなるようなヘマをやらかしていたのか不思議でしょうがない。・・・回想しつつ登る。草も樹も乾き切っていてパリパリだったが、水分がほしくて葉…
ロープの張ってある所から、左手に障子ヶ岳を眺めながらしばらく尾根伝いに行くと、ヒョイ、といった感じで紫ナデに着いた。思わず標識に抱きついてしまった。一人で感激して、涙がホタホタ溢れてしまった。 10時過ぎだった。昨年はここに着くまでが長かった…
準備体操をしてしばらくブラブラしてから歩きはじめた。すぐに歩きはじめた昨夏とはすべて違うやり方をしてゲンを担いでいるような気分。しばらく行くと出合吹沢だ。ここで朝食をとる。橋本荘の女将さんが作ってくれたおにぎり3個の、1個をゆっくり食べる…
目が覚めると5時だった。なんと5時間くらいノンストップで寝たことになる。これはいいぞ!と思った。昨夏は5時に起きようとして4時50分に目覚ましをかけておいたら、同宿の人は大朝日に行くとかで早く起き、女将さんがついでに声をかけてくださったの…
玄関に、誰かが寄った。女将さんが野遊に「石川さんが来た」と、声を弾ませたので見ると、背の高い男の人が立っていた。野遊は昨年お世話になった山田天狗さんが、この春から引退されたことは知っているが、新しく天狗小屋の番人さんになった人を知らない。…
山形駅は懐かしい。初めては一昨年の夏、小寺から大井沢まで朝日屋さんの弟さん方の車に同乗させていただき、そこからバスで月山口、そこからまたバスで山形に出て、終点を間違えて県庁前で下車してしまい、西日をもろに浴びながら10キロ以上の道路を登山靴…
障子を超えることがまず第一の目標なので、入山は大井沢だ。どこに抜けるか。地元の方はマイカーで往復や周回登山ができるが、野遊は交通網を駆使していく。 南方の朝日鉱泉は、夏のわずかなシーズンしかバスが入らない。その手前の小寺鉱泉も、タクシーを呼…
想いは朝日。目指すは障子ヶ岳。 昨夏は登り早々でヘタレ、フラフラで超えた障子だった。 もっと行きたいけれどそれは不遜、次の日に稜線に出る予定を返上し、天狗の小屋から大井沢に戻った。そして再び障子を超えたいと思い続けた。夏は休暇が取りやすく、…