2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴鹿の鋭鋒 鎌ヶ岳  5/no,6  昭文社の「山と高原地図」

岳峠から見あげる鎌が岳はやや左手にある。そちらに向かって進む稜線は、荒れているそうで通行されていない。いったん右手のカズラ谷コースに下山して登り返し、それからまっすぐ鎌が岳に向かって行く。ガイドブックでは説明されてあるが、地図は、最近のも…

鈴鹿の鋭鋒 鎌が岳 4/no.6 「行程」

(何なんですか、写真を入れたらタイトルが奇妙なことになってしまって(・・?)これは「鎌ヶ岳no,4」ですからね)11月14日(月)、6時半、近鉄湯の山線湯の山駅にて山友達と待ち合わせ。 友は名古屋在住で、車で1時間ほどで湯の山。 野遊は12,13日は鈴鹿でお…

*1322479535*[山]鈴鹿の鋭鋒 鎌ヶ岳 3/no,6 「真っ先に惹かれる」 鎌尾根から鎌が岳に行くのでなければ意味ない。(と野遊は思った)北アの槍ヶ岳、北鎌尾根を意識して命名されたかとも言われる鎌が岳、鎌尾根。 1月、鈴鹿に仕事を持つ野遊は、その帰り、雪…

鈴鹿の鋭鋒 鎌ヶ岳  2/no,6 「個性豊かな兄弟たち」

鈴鹿山脈は、どういうわけか、一気に縦走ができないことになっている。1山1山の登山だ。稜線に水がないこともあり、小屋が建たなかったのだろう。それに伴って、つなぎの稜線への整備が施されなかったのだろう。そのせいもあって、鈴鹿の山は1山1山にファン…

鈴鹿の鋭鋒 鎌ヶ岳  1/no,6 「ゆかしい国、鈴鹿」

鈴鹿山脈。三重県の北部、山域は南北に伸びた標高1000m前後の山の連なりで、縦長に三重県のほぼ3分の1を占める。山脈の北限は関が原だが、三重県で区切れば烏帽子岳、三国岳。南限は滋賀県との境の油日岳とか、内側に入って旗山になる。 本州の最も狭い部分…

朝日連峰 この秋 25 終章「志田周子」

大井沢の温泉ゆったり館のロビーに、志田周子(ちかこ)さんの等身大の写真が掲げられてある。山じいが山岳会の友と日暮れ沢に車を取りに行っている間、野遊は7月に宿泊した橋本荘に行ってご挨拶をし、そのあとロビーで待ちながら、この写真の隣に張られて…

朝日連峰 この秋 24 「大井沢」

大井沢には志田という苗字が多い。それは遠く、平将門の時代にさかのぼるそうだ。心ならずも朝敵とされて敗れた将門は戦死し、一族郎党処刑されたが、残党は、福島の相馬郡へ逃げ、追撃されて出羽の国(山形県)へと逃げたという。1隊は二手に別れ、さらに…

朝日連峰 この秋 23 「ミキ尾根」

朝日連峰は主稜線が北から南へ伸び、「東北随一の長大な縦走路」と言われる。その中央に派生した両尾根はただの下山道ではなく、いくつかの山を連ねて長い。北南東西と十文字になっている連峰だ。三方境から西へ、大井沢に延びる角力尾根の、対角線上に連な…

朝日連峰 この秋 22 「スーパー林道」

どこもかしこもスーパー林道、何々ハイウェイ、乗り物を降りればそこはサミットという山も増えている。ロープウェイやリフトの道を登って、あるいはそれらを使用して、反対側をバスで降りるという山もある。そうなればそれで旅行をする層も当然増えて、いい…

朝日連峰 この秋 21 「人為的施術」

10月23日(日)、天狗から大井沢へと野遊が歩いた道は、前日整備された道で、泥グチヤになるところは木がたくさん敷かれ、水路も作られてあった。この時期に整備すると、その上に雪が積もって、道が締まるそうだ。 稜線上では、網が張られてあり、そこか…

朝日連峰 この秋 20 「マタギ」

マタギとカタカナで書くが、漢字では又鬼だ。今は漢字は使用されていないようだけど。マタギは差別用語だという意見も出ている。でも、猟師と言ってしまうと、あんまりいっしょくたすぎると思う。マタギを差別用語だなんて言わないでほしい。そう言う人は、…

朝日連峰 この秋 19 「朝日連峰よ高嶺の花よ」

「1870m朝日連峰は、東北の中でも最も原始的な面影を残している山塊です。豊かな渓谷がおりなす山岳形態。そのスケールは、南北60キロ、東西60キロに及びます。深く濃く、伸びやかに横たわるその姿は、東北のアルプスとも呼ばれています。山腹はブナの広大…

朝日連峰 この秋 18 「きのこ」

山を愛す西川の山岳会の方々、この山岳会は、山形県の西川町(にしかわまち)にある西川山岳会という。西川町は月山と寒河江、葉山と大井沢を結んだちょうど真ん中に当たるところの町だ。出羽三山と朝日連峰の間にある町だ。仲間が集う「芋煮会」とは素朴な…

朝日連峰 この秋 17 「想いひとつを友にして」

10月22日(土)の夕方からの、山岳会の面々が天狗の小屋の2階に集う、「芋煮会」という宴会。その折、竜の小屋の遠藤氏が言った言葉。 「地図は読むものだ」これは、「地形を読め」ということ。自分の行く登山道だけを見ていてはダメということ。それが…

朝日連峰 この秋 16 「オマケ登山」

天狗さんに挨拶した。そしたらな、な、なんと、なんと!天狗さん、野遊を見て、「ああ、志田さんの彼女ね」と言う。 チガイマス!と言うと、わかってるわかってますよと笑い、わ、わ、わ、忘れちゃったのですか、と聞くと、覚えてる覚えてますよとまた笑う。…

朝日連峰 この秋 15 「聖者たち」

すばらしいお天気になって、陽がさんさんと輝いている。今から障子ヶ岳を往復したい。でも13時を過ぎているから野遊にはムリ。でも障子池の手前までなら行けるだろう。行こうか。と思った。すると山じいのことが思い浮かび、野遊が「早くに天狗に着けたら…

朝日連峰 この秋 14 「角力尾根」(すもうおね)

初めて歩く天狗への尾根道で、野遊はひとりぼっちになった。にわかに寂しくなった。で、トボトボ歩いて行くと、もうだれかを追いかけなくてもいいのだ、ということがわかってきて、にわかに楽しくなってきた。最も歩きたいと願っていた道で、野遊は解放され…

朝日連峰 この秋 13 「ミナグロ」

10月22日(土) 霧雨か。ライトを頭につけず、手で握って足元だけを微かに照らして階下に行き、山じいは本当にいるのだろうか、もしかしてあれは山の妖怪、もとい妖精で、どっかに消えてしまったのではないかな、というほど静かだったけれど、ライトの明かりを…

朝日連峰 この秋 12 「狐穴小屋」

三方境。「さんぽうさかい」という。(野遊は「みかたさかい」とか「みかたがはら(・・?」とか言ってしまう) ここから狐穴小屋へは、昨年歩いた道ではなくて、天狗の方面に伸びている尾根から行きたくて、山じいに言ったら、ガスが流れてきたり晴れたりして…

朝日連峰 この秋 11 「再会の道・竜門〜寒江」

清田岩山とユーフン山がほぼ並列に見えてきて、山じいから説明を受けたとき、野遊は、あれ〜逆だと感じた。何でユーフンが左手にあるの。これから進むのは、右のほうでしょ。だったら清田岩山の、右手にユーフンがあるはずでしょ。歩いて行くうちに、だんだ…

朝日連峰 この秋 10 「魔の登り、日暮れ沢」

初日は、ホテルを出る前にバナナを食べて朝食にした。バナナっていいなぁ、嫌でも食べられる。皮は、山中でないからゴミ箱に捨てられるし。ポットがあったのでコーヒーとお茶を飲んで体操した。 5時数分前に出ていくと、もう車が止まっていた。山じいはなん…

朝日連峰 この秋 9 「野遊タイム」

最近ようやく、この山行を、順序だてて見渡せるようになってきたので、コース・タイムを記しておこう。5分内外切り捨て。10/21(金)晴れ、曇り。山形駅5:00(車)〜インターに寄る。朝食〜日暮れ沢小屋6:45a日暮れ沢7:06s〜 30分に5分の休憩を繰り返す〜(…