2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

千の記憶(6)最初の猫の記憶 ピコ 1

白い猫で、知り合いからか、可愛いですよと言われ、それならと、もらったそうだ。今と違って室内飼いでもなく自由に出入りさせていたが、トイレ以外は、たいてい家にいたように思う。性格もおとなしくて賢い、良い猫だったと母やアネが言っていた。 冬、電気…

千の記憶(5)お風呂場

タイル張りのお風呂場に、エリは入れられて戸を閉められる。きっとぐずって母に叱られて、お仕置きされたのだろう。 思い通りにいかないことが多かった。エリにわがままな面があったのだろう。エリの意思が、個人個人の深く分け入らなければ解釈しがたいよう…

千の記憶(4)エーだイーだ

我が家は庭があって門があった。長方形の石柱の門。そこに立って、通行人に「エーだ、イーだ、ポン助だ」って大きな声で言ってごらんとアネにけしかけられて、わけも知らずにやった記憶。小さい子だから叱られないだろうということか。エリが人見知りしない…

千の記憶(3)潜在意識

この曾祖母は母の祖母。明治育ちの士族の娘で、厳しくしつけられたそうだ。聡明で、なかなかきつい御仁であったとか。母は長女だったので家を継ぐはずが、恋愛結婚して苗字を変えた。 エリが幼い頃はこの曾祖母と叔母(母の妹)も同居していた時期があったと…

千の記憶(2)ものごころ

3歳くらいのころからなのかな、物心つくとは。特に濃いきっかけがあると2歳のこともあるだろう。記憶は、繰り返し思い出しているとインプットされてずっと覚えている。それと、その場で一気にインプットされることもある。個人差があり、感性の度合いや種類…

千の記憶(1)最初の記憶

あんまりドラマテックなことでもないけど。 エリは3番目の末っ子で、一番小さい子として甘え放題だったのだろう。 母がエリに言い聞かせるシーン。もうすぐ赤ちゃんが生まれるから、エリはもうお姉さんになるのよと。自覚を促された。妹は9月下旬生まれなの…

千の記憶(0)ゼロからの言葉

2023年3月。 72年、無事に生きてきた‥‥宇宙の神様に感謝。 小さなころから、折に触れ様々なシーンを思い起こす。 年月を重ねて、思い起こしきれないほど記憶が積まれた。 楽しいこと嬉しいことのほかに、その逆のことも多い。 誰にも知らせないで勝手に書き…

自分への縛りだったジム通い

私はヨガストレッチのインストラクター。週に何本か定期レッスンを受け持ち、サークルや施設などからのオーダーをランダムに受け、合間の時間帯はジムに通っていた。 月曜は午前は定期のヨガストレッチ、午後はジムでパーソナルトレーニングを受け、火曜も午…