マナスルBC ヘリトレッキング 39 改めて思う次回のトレッキング

コロナ明け、すっかり元に戻れない老体ながら参加させてもらえたマナスルBCトレッキング。体が自由に動かず、思ったより歩けなかった。毎年続けていた時は、それでも維持できたけれど、4年間のブランクは決定的だった。でも、それならこの状態でできることを探そう。

4年前に計画したポカラからのサーキットコースを、めいっぱいゆっくり進んでいくのはどうだろう。やっぱりトロンフェディに魅かれている。というかそこに至る道、景色に。標高はトロンラ以外は4000m以下。ハイキャンプからトロンラへは、苦しかったら、いざというときは馬も待機しているとか。

ヘリコプターは素晴らしかったけれど、標高を一気に上げていくのは怖いことが多い。グイと中まで国内線もあるが歩いて行こう。

マレーシアに出稼ぎに行っているシュレスが、あなたがトレッキングするのなら春に帰ると言ってきた。やはり出稼ぎは辛いのか。家族にも会えないし。妻のレディナ、幼い息子。シュレスの宝物だ。

シュレスはガイドライセンスを取得しているのだから、コロナも下火になってトレッキングが復活したので仕事はあるはず。でも帰国したからとて急にオーダーは来ないだろう。

まずは野遊とのんびり歩こう。野遊はシュレスが前向きに生きようとあがいていたころ、ずいぶん生活費やライセンス取得に援助したが、ただ援助し続けては良くない。これは野遊の大事な友人であるオーム(パタン在住。ロッジ経営。柔道家)が教えてくれたことだ。やたらと金銭援助をしてはいけない。仕事した分を支払うようにと。野遊がシュレスをオーダーしてトレッキングするのが一番自然なのだ。

来春に向けて野遊も始動開始。自信があるわけではないけれど、やっぱり自力でヒマラヤ街道を歩きたい。サーキットコースからマナスルを見たい。欲張らないでがんばろう。

今回の山岳隊に参加して、改めてそう思った。