2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

鎌倉駅前の交差点物語(17)知らせ到来の日

電話が鳴った。自分は平日、家をあけていることを知って、千一が深夜にかけてきたものだった。 「あのねぇ千さん、午前2時ですよ〜」 彼は音声キーボードで答える。「スミマセンデシタ」。この一言で、自分は解釈する。千一は言いたいのだ。でもいっぱいしゃ…

鎌倉駅前の交差点物語(16)2時間の訴え

実態と実数と、実感を訴えたあとは、ここにいる担当者の方々の心に、何が残ったかということに絞られる。自分たちの精いっぱいを尽くして待つしかない。 お茶が出た。女性職員が湯飲茶碗に薄いお茶を運んでくれた。千一の前にも置かれた。 どうやって飲めっ…

鎌倉駅前の交差点物語(15)本題2

交差点の歩行時間を延ばすということは、交通渋滞を促進させることにもつながってしまうので、よほどの事情がなければできないことでもある。季節ごとに、お花見、海、紅葉、何もなくても鎌倉観光客が車で遊びにやってくるし、修学旅行、観光旅行のバスも通…