2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

安達太良連峰(10)終章

安達太良山はいい山だった。道も、岩も、その姿が、いかにも東北の山らしい。特に鉄山から主峰に向かう登山道が、野遊には異国だった。 ガスで前半は景色が見えなかったのが残念だったが、主峰を降りるころから晴れてきて、景観の美しい山だと思う。山渓のビ…

安達太良連峰(9)バスで岳温泉〜郡山駅へ

17時半の臨時バスは、係りの人に「少し早めにバス停に来て待っていてください」と言われたのでそうした。10人くらいの乗客が集まった。時間になってもバスはなかなか来なかった。何台か「駐車場行き」のバスが来ては止まり、乗客を乗せないまま発進していっ…

安達太良連峰(8)安達太良高原へ

ゴンドラを降りたら、そこは安達太良高原だった(。◕‿◕。✿)頂上乳首でヤッサモサとしたので、思っていたバスには乗れなかったが、連休で臨時バスが夕方に郡山に向けて出るそうで、予約した。それにしては時間がある。ゴスケはレストハウスでラーメンを食べ、野…

安達太良山連峰(7)これが安達太良山、あの光るのが・・・

あの光るのが阿武隈川・・・が見えたかどうかはわからないけど(かすんでますし)。乳首の頂上は岩ゴロで狭かったけど、反対側に行くと静かな場所があり、そこにも数人、座ってお弁当を食べたりしている登山者がいた。こちら側からは下れないことになっているけ…

安達太良連峰(6)乳首にて 1

乳首の下は人だらけで、どこからわきあがってきたのだろうというほどだったが、そのほとんどが、すぐそこのゴンドラ使用の往復の人々だった。 ここで野遊は悲惨な目に遭った。ここは野遊のほかの文章より抜粋する。 「東北の山はロープウェイとか多すぎるけ…

安達太良連峰(6)乳首にて 2

実は前章(5)の索引事項以外の情景がある。 あんまり登るツアーの顧客らがのろいので、降りる人たちが業を煮やして、(それもほかのガイド社のガイドが主張したことから)、ちょっと中断で、たまってしまった下りの登山者に道をあけることとなった。 個人…

安達太良連峰(5)主峰へ

道は次第に火山の様相を呈してきて、ザキザキの溶岩がドデカンドデカンと立っている。足元は裸のような土で、いかにも強風に洗われてしまっているといった感じだ。朝日連峰も風がすさまじく、野遊も何度か岩に叩きつけられたが、竜の小屋の遠藤氏が、「風が…

安達太良連峰(4)鉄山

こんなに親しまれているはずの安達太良連峰のメイン縦走路が、昔日の丹沢大倉尾根のように、剥げ落ちた土崖を両サイドの壁にして、削り取られ続けるデコボコズルズルの泥道のままでいいのだろうか。登りにくそうなところにすでに何本か横道が発生していた。…

安達太良連峰(3)鬼面山から箕輪山へ

2010年10月11日(月)連休の三日目、7時半に朝食、8時15分に出発。ここは湯治客のほうが多いようで、登山者のための早い朝食時間はなかった。お弁当が予約できるかなと思ったが、ゴスケがちゃんと朝食をとって行きたいと言うし、時間的にOKと思えたのでそう…

安達太良連峰(2)野地温泉

9日の土曜日はやはり雨だった。10日の午前中に出発して新幹線で駅弁を食べながら福島まで行き、そこから野地温泉のお迎えバスに乗った。バスは広い舗装道路を山に向かってどこまでも走り、やがて前方右手に吾妻小富士が美しく登場した。野遊は地図を頭に浮か…