2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

朝日連峰縦走(6)泡滝ダム登山口

鶴岡駅は大きな駅だ。7時40分に大鳥行きの路線バスの始発が出る。登山ブログで、「今から山に入って自給自足になるので、鶴岡駅前のホテルでゆっくり朝食を摂る」という記事があり、野遊も優雅に過ごしたいと思ったが、ホテルはいくつもあって、外来者の朝食…

朝日連峰縦走(5)鶴岡から大鳥へ

鶴岡駅は大きな駅だ。新幹線が通っていないのが不思議なくらいだ。7時40分に大鳥行きの路線バスの始発が出る。どなたかの登山ブログで、「鶴岡駅前のホテルでゆっくり朝食を摂る(これから山に入って自給自足になるので)」という記事があり、野遊も優雅に過…

朝日連峰縦走(4)夜行高速バスで東京から

22時45分東京発、山形経由鶴岡行のバスに乗った。夜行高速バスは、そのあと登山という強烈な印象にぬり込められるので、過ぎてしまえばなんでもないのだが、乗車中は苦痛だ。電車より料金が安いので利用している。今回で4回目の利用だ。休憩時間は途中2度あ…

朝日連峰縦走(3)憧れの朝日連峰!

朝日連峰に行けるかもしれないと思ったとき、不思議なエネルギーがみなぎってくるのを覚えた。行けるかもしれない、行こうと思ったとき、これは酔っ払ったときの錯覚のようなものかもしれないとも思った。今生であきらめていたはずの山だった。山岳部時代な…

朝日連峰縦走(2)朝日連峰にたどり着くまで・北ア、南アを経て

飯豊の向こうに連なる山々が朝日連峰であると聞き、野遊は、この飯豊よりもなお奥深いイメージを朝日に抱いた。けれど飯豊でバテバテの自分の及ぶところではない。いつしか朝日連峰は遠くにありて想う山となった。その年の冬は八ヶ岳縦走で、野遊の夏山参加…

朝日連峰縦走(1)朝日連峰にたどり着くまで・飯豊連峰の思い出

まず前奏曲がある。野遊が朝日連峰を語るには、初恋の山、飯豊連峰から始まるのだ。昔々、野遊19歳の夏、山岳部の夏山集中登山は飯豊連峰だった。何も知らずに参加申し込みをしたが、この山岳部では、夏山縦走は男の殿堂だった。女性が参加できる企画山行…

ミヤマキリシマ山行(30)九重連山 最終章

いつの間にか30章まで書き、無事九重連山を歩くことができた。いつか「光り輝くミヤマキリシマ」に、また会いに行きたいと思う。「ミヤマキリシマに魅せられて、横浜から毎年来ています」という登山者に出会ったが、それだけの魅力を放つ山々だったと思う。…

ミヤマキリシマ山行(28)赤川温泉山荘から瀬の本、熊本、羽田へ

7月15日(火)、赤川温泉山荘の朝は雨だった。朝風呂にのんびり浸かって至福のひとときを過ごし、山小屋とは思えないしゃれた朝食を楽しみ、帰り支度。 ここからは瀬の本に出る。瀬の本に止まるバスは、別府駅始発で牧の戸を通ってくる。あそ号というバスに…

ミヤマキリシマ山行(29)番外事項

旅行についてもそうだろうが、特に登山について思うのは、不明の遠地で、あれこれに発生する料金のこと。不便なところにいるのだから、背に腹は変えられないことがあり。だから仕方ない、という登山者の気持を、提供側が逆手に取ることがある。このたび赤川…

ミヤマキリシマ山行(27)赤川温泉は、蒼い湯だった

赤川温泉山荘の玄関口は、民宿の玄関のような感じだった。ちょっと広く間取りされてある横手に冷たい水が流れている。ベンチがある。大きなセントバーナードが横たわっていた。目が合うと、セントさんは起きあがって、ゆっくりこちらにやってきた。優しい瞳…

ミヤマキリシマ山行(26)オバケが出そうな赤川下山道

下ってしまってからふり返れば普通の歩行で1時間半くらいの下山道だったが(15時20分〜16時50分)、表側?と比べて登山者が少ないからか、なんとなく荒れていた。雨のあとで足跡もないし。ざっとわかるけど、どこまでも続いて行くと、「ここでよかったのかな…

ミヤマキリシマ山行(25)扇ゲ鼻、緑と緋色の海の中

牧の戸と扇ゲ鼻の分岐に着いた。ここか。いかにもほっとして景色を眺めると、 昨日雨の中登った平治岳が赤々と太陽に照らし出されて、燃えるように光っているではないか。嬉しくて胸がいっぱいになる。「Mさぁん、Sさぁん、ヤッホ〜♪」扇ゲ鼻に登っていく…

ミヤマキリシマ山行(24)西千里浜で、トレイルランになる

久住分れから牧の戸峠方面へ行く。朝方登ってきた北千里浜を右に見おろしながら。しばし行くときれいなしっかりした避難小屋があった。大きなトイレもあった。さらにまっすぐ登って行くと、20分も登っただろうか、ちょっとピークに出て、そこから進行方向に…

ミヤマキリシマ山行(23)蛙鳴蝉噪のかわいいヤッホーに包まれて

久住王山から、今来た道を下りながら、野遊は失敗したなと感じていた。お天気にウジウジして、ここまで、もうここまでと足を伸ばしたのだったが、ここは回れるのだ。往復しなくてもいいコースだ。そうすれば稲星山にも立てたのだ。野遊は分岐点から久住、久…