下方に見おろせる天狗の小屋を目指しながら、野遊はここで、昨年のあの登山を総括して卒業しようと思う。今までの野遊の登山での飲量を元に持参していった水が、あの日は足りなくなった。 あの日は稜線でも水不足で、ほうほうの体で収容された登山者もいたと…
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