狐穴小屋からしばらくは、きれいな道が続いていく。ミミ尾根からずっと眺めていた道で、なだらかな山肌の真ん中に広々とした登山道があり、刺繍糸で壁飾りに縫いあげたいような絵だ。一昨年ここを下ったときは濃霧で何も見えなかった。いつ狐穴に着くのか見…
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