Suresh

Sureshからmailがあった。
今、Ruklaにいるんだって。
そして電話で会話した。愛するSuresh!
声を聞くだけで泣きそうになる。

野遊のかわいいSureshは、西遊旅行のツアーの付添いシェルパの仕事を終えて、明日はカトマンドゥに帰るそうだ。
Suresh、野遊は、あなたが、野遊を頼ってきたら、いつだって、なんだってするから。

Suresh、あなたは先月、21歳になったのね。
どんどん成長するね。
野遊の育ててきたネコたちと一緒ね。
ちょっとさびしい。
Sureshは、いい子ね、いい子よ、いい子でいてね。

野遊の一生は、もう終わってもいいと思う。
日本はキチガイ沙汰だ。降りた。とっくに降りている。
前向きに切磋琢磨しがいがない。

日本の国技は相撲で、フランスの国技はデモだってさ。
で、日本人も少しは意識が向上したのかね、と、フランス人のバカらし感想!

そんなね、これがこうしてこうしたいってもんじゃないんで!!!
内容が内容だからでしょうが。
55年前(覚えているから)の、安保反対運動以来のデモで、この延長線上の、どれだけ必死の訴えであることか。

行きたかった国会議事堂前に。座り込んで徹夜したかった。でもムリ。野遊はもう歳で、それができなかった。でも、うれしいじゃないか、すべき人たちがそれをした。まあ、もっとぜいたくを言えば、若者参加がもっともっと多かったならと思うが。

でも、安保関連法案は可決された。我が国、最低だ。野遊はここで共に戦う気がしない。すでに若くないし。残り少ない人生、とっとと脱出しようか。祖国なんか忘れて、死ぬまでのわずかな期間を、何となく気楽に過ごそうか。悔しすぎる悲しすぎる最低日本。

還暦も過ぎた野遊は、これ以上、来し方をツギハギしながら生きていきたくない。
行くから、どこにでも。浄土か、ヒマラヤ山麓か。
野遊が今、好きな子と。