体の記録 5 診察
診察は午後からで、午前の諸検査の結果を見ながら医師が問診する。担当医は呼吸器科の杉本栄康先生。
レントゲン検査では胸はすでに肺炎症状はなくなっていて、特に問題なしということだったが、それは診療所でもう調査済みなのだ。でもまだ咳が続くのでここに紹介されたのだが…。
血液検査の結果は「低グロブリン血症」というものだった。
血中
IgG 基準値820~1740mg/d1→577mg(低)
IgM基準値52~270mg/d1→38m(低)
EYE BASO 0,0~1,0%→4,0% (高)
EYE LYM 20,0~40,0%→48,0%(高)
比重 1,008~1,034→1,007
という結果で、特にIgGとIgMについてはその低さが基準値を大きく下回り異常値を示している。
これは「血清情報溶結検査」という名称がついていて、60項目ほど検査名称が並び、そのうちの免疫体に当たる検査に、異常が生じていたということのようだ。他にもCRKとかALPとかMCVとか、野遊の知らない言葉が並んでいた。