千一を語ろう

神奈川県鎌倉市の市議会議員千一を中心に集うバリアフリー研究会の主催する春祭りシンポジウム。

道が、お店が、街がバリアを除けば、人と人の、心のバリアも除かれていく。だれもが安心して行き来できる街づくり、優しい幸せな鎌倉を目指そう。ただの「観光地」ではない、深い歴史を秘めた、この魅力的な東人(あずまびと)の街を、みんなで大切に愛していきたい。

3月8日(日)13時〜16時

鎌倉市福祉センター第1会議室

主催・鎌倉バリアフリー研究会 鎌倉市後援

参加費・300円(お茶、お菓子、バリアフリーマップ付き)

どなたでも歓迎、出入り自由です!!!

第1部 5周年記念講演

1、市民を中心としたバリアフリー

鎌倉市都市整備部 道路整備課課長補佐 舘下雄三さん

2、来訪者を中心としたバリアフリー

鎌倉市市民経済部 観光課 課長補佐 中野達夫さん

第2部 鎌倉のバリアフリー調査報告

1、バリアフリーマップの作成 神大工学部学生 八木和裕さん

2、江ノ電バリアフリー 神大工学部学生 麻生大樹さん

3,5年間の調査から学んだこと 神奈川大学教員 堀野定雄さん

第3部 車椅子利用者から見た鎌倉の街づくり

1、鎌倉市議会議員 千一さん

2、車いす利用者研究会員 有山誠さん

3、「市民から見たバリアフリー街づくりの夢」 鎌倉市民 小木和孝さん

コメンテイター 

鎌倉市長 石渡徳一さん

神奈川大学学長 中島三千男さん

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ご紹介 以下森木エリ子文章責任

(何か間違った表現があったらお知らせ願います)

毎年春に行われるこのシンポジウム、今年は内容が特に濃いと感じる。

第2部に予定されている神奈川大学の学生2名は、自分の足を使って鎌倉を歩き、駅員さんやお店の人や、道行く人などにもインタビューを繰り返し行い、車いす使用者と共に車椅子を押しながら歩いたりして、よく調べ研究している。粘り強い努力は、彼らが社会人になってから、きっと自信や勇気となって役に立つに違いなく、そう思うと、わたしの胸を打つものがある。

彼らを指導しているのは堀野定雄先生だが、彼らの研究へのチェックが細かい。小木先生も、文章表現の細部にまでチェックを入れ、この二大双璧に加えて、あちこちから、なかなか手厳しい意見が入り、学生たちはいちいち真摯な態度で聞き、しかも臆することがない。けなげだ。

わたしは千一の本を出版する手伝いをしているため、そのこともこの場で打ち合わせがあるので、この『バリアフリー研究会』に出席することがあるが、学生たちの研究発表が、実に面白いのだ。こうして練りあげたものを、彼らは今回のシンポジウムで発表し、卒論とするわけだが、自分たちの大学の学長が出席、そしてコメンテイターとして話をするのだから、どれほどやりがいがあることかと思う。こんなところで学長の話を聴けるなんて市民ラッキー♪

いつのまにか鎌倉市長も興味というか理解を示してくれて、コメンテイターとして話を聞かせてくれるわけだが、市長もきっと、参加してみて、内容に意義を感じることだろう。

それにしてもこの研究会の人たちの面白さよ。さりげなく堀野定雄さん、小木和孝さん、なんて(チラシに)書いてあるけれど、仰々しい肩書きをしゃらんと無視している。これは、この2名が研究会のメンバー(つまり、行う側)なので、このやり方が、彼らのやり方なのだということだ。

さらにもっとも大変なことをすべて背負って進行させている(神奈川大学生協に勤めている)佐伯英敏さんっていうのに至っては、名前も書いていない。(当日は司会をやるそうだ)

学生の話は、鎌倉市民なら、臨場感があるから、身を乗り出すような気持で聴けるのではないか。もちろん、「あ、これって、やっぱり市民じゃないから知らないのね」「あれまあ」というようなことも多々ある。でもそういうことを含めて興味深いだろう。できたら一方的な発表だけでなく、市民から感想を聞けたら、意外な意見も出るだろうし、もっと膨らんだ研究になるのだが、時間がいくらあっても足りなくなる。以前は歌だ踊りだと、遊びのイベントも入れていたが、今はその時間もなくなっているほどなので。
錚錚たるメンバーの話を聴ける、贅沢な時間となることだろう。

どなたでも参加できるので、ぜひ立ち寄ってください。場所は鎌倉駅西口から徒歩数分、鎌倉図書館の隣です。