朝日連峰 この秋 4 「トレーニング山行・西吾妻山」

当初予定していた10月8,9,10日の連休は、ゴスケと西吾妻山に行った。彼は自称東北応援隊で、旅行もこれからは東北にすると言っている。西吾妻山吾妻連峰の主峰で、いろいろなルートから登れて縦走路もあるのだが、彼の希望に合わせてショートカット登山だ。初日白布温泉に入って1泊、中日ロープウェイとリフトを乗りついで西吾妻山を往復し、米沢に戻って1泊、楽日は米沢観光して帰京。

野遊はトレーニングを意識して、購入した30ℓのザックで行った。バーナーやコッヘルも持って行く。ゴスケは、いつも必要最低限のものしか持参しない野遊に「?」という顔だったが、「お昼に熱いスープがあるってのはいい♪」と、喜んでくれた。

人形岩で午後の休憩をしていると、東大巓方面から2名の男性が大きなザックを背負って歩いて来る。浄土平から縦走して来たそうだ。昨夜は無人小屋で1泊したとか。
こうやって歩く人たちがいるのだ。野遊も歩きたい。気づくのが遅かったな。

リフト(天元台)までの下りは30分ほどなのだが、昨日まで雨だったとかで、岩がツルツル滑って歩きにくかった。膝のスプリングもきかないでギクシャクしてしまう。
野遊はもう、自分がストックを持って山を歩く時期になっているのを認めている。

リフトは、ゴスケは一人で乗りたがる。混んでいるわけでもないから一人乗車でもいいのだが、実は彼はリフトが苦手で、野遊が隣にいるといたずらを仕掛けられそうで怖いのだ。往きは一緒に乗ったが、ゴスケが素手で冷たい取っ手を握り締めるので、野遊が手袋を貸そうとしたら、触らないで、話しかけないで、手なんか冷たくてもいいと怒ったように言っていた。(野遊、実はいたずらしたくてウズウズ^^;)
下りは、一番上のリフトは急降下で、たしかにスリルがあった。
好天に恵まれたが、ちょっとかすんでいたので、遠くまでは見渡せなかった。

さらに北方の朝日連峰は、この週末、紅葉の最盛期だったそうだ。どうして今日にしなかったのかな西川山岳会は、と思った。それは、もしかしたら、その山岳会の、登山者への配慮ではなかろうか。これは野遊の考えだが、紅葉最盛期あたりの連休は、登山者のためにあけたのだろうと。
そして雪の来るギリギリの10月下旬を冬山登山道整備に当てたのだろうと。
後日書き足し〈雪の降る前に整備すると、道が締まるからだそうだ〉

ちょうどこのころ、田部井淳子さんがお仲間と共に、このルートを歩いていた。お会いできなかったが。これも東北出身の田部井さんの、東北応援隊だったようだ。