朝日連峰北方 23 以東岳への驚きの登山道

ryo-rya2012-10-27

一昨年の夏、強風で大きな岩に叩きつけられたところを探しながら歩いたが、道はどこまでも草原の緩い上り下りで、時間的には(^_^;)もう以東さんに着いてしまうのではないのという気がしたが、たしか、以東からの最初の下り(今回の登り詰め)は急な細い道で、それから南にややカーブして広めのいい道になり、やがて砂礫と岩のゴロゴロザラザラの道になったはずなのだ。
おかしいなあ、あれは夢だったのかな、人の記憶なんて当てにならないものだと思っていると、だんだん岩っぽくなってきた。そうだこれよねと登っていくと、大きな岩が出てきて、まさにこれだ。と思った。しかしその先は「まさにこれだ」という岩があそこここにゴンゴン出てきて、結局どの岩かわからなくなっていった。

そしてその道は、野遊の記憶とはかけ離れた、驚きの光景と化していたのだ!
岩に赤いペンキ、ペンキ、べッタリと大きなマル印。道筋に添って丁寧についている。なにこれ。
「赤ペンキの提灯行列道」は、お〜わかりやすい。お〜ありがたい。お〜にぎやか。お〜えげつない。ここは朝日でしょ、朝日ではないですか。北の王者以東さんが赤丸だらけの体になっちゃった(p_-)

以東さんのサミットがすぐそこに見えてきた。赤い道しるべは続く。ウ〜ン、やっぱりちょっと塗り方も無造作で多すぎるなぁワルイけど。
・・・登山者とは勝手なものですね。重いものを背負ってペンキを塗り歩いてくださった方、すみませんm(__)m!!

松虫岩からのひと登りは、1歩ごとに幸せが近づいてくるようなときめきに包まれた。そしてこんなに恵まれた条件で歩いてきたのに、野遊が以東岳に立ったのは16時を大きく過ぎていた。これでも全力だったのだ。