朝日連峰北方 29 泡滝登山口に出る

ryo-rya2012-11-01

野遊は悠長に考えていた。泡滝15時なら大丈夫、早めに着いて礼儀正しく待っていようとか。
七つ滝沢で休憩を取った。もうすぐという気がしていた。(画像は吊り橋)
地図ではそこからダラダラ長いのだが、前回、ここまではすぐだったという気がしていたので、大丈夫と思ってしまった。
時間がどんどん過ぎていく。なんでこういうときの時間って速いのだろう。
道が広く平坦になり、もう着くなと思っていると、またゆるい登りになったりで、まだ着かない、まだ着かない、これは大変、15時が近づいてくる。心がせく。

時計を手に握りしめて歩いた。ああ15時になってしまう。と思ったら登山口に出た。ギリギリ間に合った!
あれ車がない。まだ来ていないのかな。よかった。
ここで待たずに、バス停まで行っておこう。

登山口を写真に撮り、ダムの建物をのんびり見物してからトコトコ歩いていくと、バス停に車が止まっている。
一人のご婦人がこちらを見ていた。あ、しまった、ここでのお迎えだったのか!
一昨年は、登山者の車が登山口に駐車していたし、タクシーも入っていた。今はバス停までらしく、少し規則が変わったようだ。
ご婦人はさっき出会った佐藤さんのお母さん、朝日屋旅館の女将さんだった。

野遊は結局15時に間に合わなかったので謝った。女将さんは何の何のというくったくのなさで許してくださり、恐縮した。ザックをトランクに入れ、助手席に乗車させていただき、発進。

手の中で、ホッカイロみたいになってしまっていた野遊の時計は、それきりパッタリ胸ポケットにしまわれたままになった。このあとの時間は不明ですm(__)m