温泉から温泉山行 3 一般登山路となった祖母谷コース

この祖母谷への道は、いつだか、野遊が読んだ昔の有名人の遭難場所でもあるのだった。それがだれだったか・・・今、思い出せないのがもどかしい。何の本を読んだのかも煙っている。
冬季、白馬から長野側に下山する予定だった男性二人が、吹雪かれて方角を失い、富山側の下山路に踏み入ってしまった事件だった。最初は降りているのかも不明な状態だったのだろう。

疲労困憊、一人はなくなってしまい、もう一人は祖母谷に辿り着いて一命を取りとめるというお話だ。

昔の地図は、祖母谷コースは一般路ではなかった。いつのころからか、祖母谷コースはすっかり一般路となっている。整備されたのだ。
でも人通りが少なそうだし、深そうなのでソロでは心細い。

幸いゴスケが8月の半ばのしばし、夏休みなので、山に行こうかと言っているので、このコースを当ててみることにした。

「山頂近くまでケーブルカーとかがある山がいいなあ〜後半は観光で」というゴスケには、あまり大げさに説明しない。初日は白馬鑓温泉、そして祖母谷温泉に向かうので、「温泉から温泉山行で、帰りはトロッコ電車で観光的よ〜」と。

「それはいね〜」と言いながら地図をにらんで「うむ?」。あ、何も言わないでね!(^_^;)

ゴスケとは「連れて行ってもらう」でもなく「連れて行く」でもなく「組む」という感じで成立する。野遊のほうが登山回数がダントツ多いけれど、ゴスケのほうが自然児だし強い。