温泉から温泉山行 4 祖母谷へのコースを設定する

後立は栂池(2回)、雪渓(2回)、蓮華温泉、八方、針の木(2回)の道を歩いているので、このたびは白馬鑓温泉から入ってみたいと思った。以前下山コースに計画したことがあったが、悪天候のために果たせなかったので気にかかっていた。

登山口は猿倉になる。夜行高速バスに問い合わせると、残り3席だそうでセーフ。夜行は眠れないけれど鑓温泉まで登り4時間半だけなので、ゆっくり歩いてお昼前に着けばいいと。

高度2000Mの温泉で半日遊んで、次の日は稜線に向かい、白馬鑓ヶ岳、杓子岳(巻く)を通って村営頂上小屋の分岐点から旭岳に向かい、白馬山荘分岐点に「下グルリップ」で行って、余裕があったら白馬岳をピストンして白馬山荘に宿泊。
そして3日目はいよいよメインコース、祖母谷への道に入る。ラクビは欅平に出てトロッコ電車で宇奈月へ。これでいこう。

山小屋も宿泊は予約が望ましいとのことなので、白馬鑓温泉小屋と祖母谷温泉小屋に電話予約をした。電話だと会話ができるので、アドヴァイスなどももらえる。

白馬鑓温泉で雪渓について聞くと、今年は残雪が多い(鳥海山のときもそうだった)と言っていた。
祖母谷温泉では、迷うところや特に危険な個所はないが、長いので時間配分に気をつけるようにとのことだった。不帰の避難小屋は、お昼には通過するようにと。

ロッコ電車は早くに予約が入って混雑し、満員で乗れないこともあるとネット情報にあったので、予約について聞くと、9時15分の始発(上から宇奈月に下るけれど、登り列車なのです)は、予約不要と一笑された。
そうか・・・祖母谷、名剣温泉方面から来る乗客くらいなものだからね。裏剱、下の廊下組も始発に間に合うことは滅多にないだろうし、もし間に合ってもたかがの人数だ。

準備は楽しい。地図は30年以上前の後立山連峰中心部地図(日地出版)、最新の鹿島槍黒部(昭文社)、後立総図の部分などをそれぞれコピーした。地図にはボールペンも鉛筆も乗りにくいが、コピーすると記入できる。軽いし。ただし水に濡れたらアウトだ。

何度も持ち物を点検しながら、次第にワクワクしてくる。日が近づくと、逆にしんとした気持になってくる。この波に乗れると、体調も整ってくる。