十勝岳 12 残留組は温泉でまったり

今日は晴れることになっていたので、きっとやがて雨がやむ。けれど今は雨脚が次第に強くなっていき、ザアザア降りになっている。夜中のうちにすませておいてくれればいいのに。

ロープウェイ館でお土産などを見てブラブラしていたら、小ぶりになったのでホテルに戻った。
そのあとロビーの大きな窓を叩くように雨が強く降り出して、野遊たちは登って行った人たちを心配した。
ロビーの片隅には、みんなの荷物が積まれてある。ザック以外に、大きな旅行ケースを持参している人も多かった。
野遊は30ℓザックひとつで全部を兼ねていた。登山靴もすでにザック入りで、軽靴に履き替えている。手荷物はポシェットだけだ。

女性3人でお茶を飲み、温泉の清掃が終わった11時ころから昼風呂を楽しんだ。露天もあって、空を見あげると、もう雨は落ちてこなかった。それから少しずつ天気が回復していった。

13時近く、みなさんが帰ってきた。ロープウェイの終点駅まで登ったそうだ。帰りはロープウェイが作動したので、乗車して降りてきた。皆びしょ濡れだった。1時間後に集合出発となり、大急ぎで温泉に入るのがかわいそうだった。準備もあるし、ほとんど汗を流して着替えるだけで、髪が濡れたままの人もいた。

結局このあと何時間も待ち時間が生じてしまい、こんなに急がなくてもよかったのだが。ここで地元ガイドさんとお別れした。野遊の勝手な採点で、かなり「いいガイドさん」だった。