シュレスの夏 3 時々白紙に戻したい気持になった

日ネ親交協会の会長さんへのメール

【この夏にホームステイする予定のSuresh(19歳)は、
L(実名伏せ)さんの助言のお陰さまで、ビザ取得の手続きを進めています。

でもネパリってのんきなのでしょうかね・・・
たとえば書類をそろえたりする手順がゆっくりです。
今レインシーズンで、仕事もなくて暇なのに、です。

こちらは、わかったことはそばから処理していき、
少しでも早く手続きが完了するように努力するのに、
彼にはそういった緊迫感がありません。

郵便などで待たねばならないときは、わたしもじっと待ちますが、
その先、自分が動けばそれだけ時期が早まることについては
スピーディに行動すべきなのに、そこでもゆっくりしちゃうので、
なかなか事が進みません。

わたしなんて、あんなに急いで役所に行ったり、
夫をせかせて職場から所得証明書などを取り寄せてもらったり、
いったいあの努力はなんだったのかと思います。

Sureshに限らず、ネパールってヘンな国ですね。
6/25に、わたしが発送したビザ取得のための必要書類が、
6/29にはKathmanduに着いているのに、7/12の今も、保留されてある。
宅配物が14日間も郵便局に置いたままになっているなんて!

このまま紛失なんてことになるのが心配で、
Sureshに、受け取りに行くようにメールしたのですが、
すぐに行動しないのです。これでまた来週になってしまうわ(>_<)
夏休みが終わってしまったら、もう招待できないのだわ。
間に合うかしら。

でもSureshは非常に貧しく、出稼ぎに行くしかないところを、
このひと夏、ホームステイ体験ができるので、
彼は「この先決してないであろうゴールドチャンス」と言って
とても喜んでくれているのです。
そして「日本語を覚えたい」と言います。
それにしてはどうも、行動がグズラです。
わたしは時々挫折しそうになります。】


会長氏からの返信(一部)

【まさに そのとおりで  十分すぎるぐらい 私にはよくわかります。
これがネパールの実情 といっても よいでしょう。】


あんまり手続きが面倒なのでどうしてなのかと日ネ親交協会の会長さんに聞くと、観光ビザを取得して渡日して、内緒で就労したり、潜伏したり、何かを偽装したりして事件を起こすネパール人が後を絶たないので、大使館は前提としてまずは疑うのだそうだ。もちろん受け入れ側の日本人もまずは疑われる。一緒になって悪だくみする場合も多いからだそうだ。