Sureshの夏 14 ぞうきんがけを知らない?

ryo-rya2014-10-02

もっと何かやらせてとシュレスが言うので、まるで神様みたいに扱っていた野遊も、用事を頼んだ方がいいのだなと思った。彼に開放した居間と、それに続く玄関からの廊下を、ぞうきん掛けしてねと言った。

その周囲の、階段とか、洗面所とか、それからダイニング・キッチンなど、手ほどきすればよかったのだと思うが、あのときは、わずかな個所でも、野遊が手入れしなくてすんだので、それなりに助かった。

「夏は猫の毛が舞うので、毎日拭くのよ」と言った。雑巾がけという言葉は思い当たらなかった。雑巾なんていう言葉はないのではないか?

あとで見たら、床が、水を撒いたように濡れていた。こ、これはどういうことか。

野遊は急いで乾いた雑巾で、再度拭いてまわった。乾いた雑巾なのに、たちまちびしょ濡れになった。なんなんだろこれ。

ゴスケ(彼は夏休みなので、在宅している日が多い)も、乾いた雑巾を持って拭いていた。何をって、ピアノの蓋だ。最近ピアノカバーをしていなかったのが迂闊だった!
まだら模様に濡れまくりだったピアノを、ゴスケと野遊でせっせと拭いた。

何でもいちいち伝授するのでは、気疲れするのではないか?行動で示せば、たいていは丸く収まる。次の日からシュレスは、もっと雑巾を絞って拭いた。

でも雑巾のしぼり方が成っていなかった。そのときは気づかなかったが、あとで、彼のしぼり方をみて、ただ掌中で握るだけだと知ったのだ。そして野遊は、そんなことも、知った時点で教えてあげなかった自分を、とても歯がゆく思っている。
やたら口出しして萎縮させてはならないという思いが、野遊の中ではすごく大きかったのだが、もっと口うるさく干渉してもよかったのかもしrない。

ここで一時ブログを中断します。明日から再度ヒマラヤに行きます。こんどは1ヶ月(31日)かけます。ツアー体験の次は、個人行動です