Sureshの夏 18 果物いっぱいの朝食

ryo-rya2014-11-19

この夏は8月の上旬から大型の台風が接近して、ゆっくり進んでいたため、なかなか晴れなかった。ようやく太陽がのぞいた日が来てもすぐに曇って、夏山らしい登山日和がないままに過ぎていった。

シュレスが帰りたいと言いだしたころから野遊は心痛のあまり具合が悪く、夏風邪を引いてしまった。ゴスケが湯の市(藤沢市の大きな規模の銭湯)に行こうと言ったが、普段なら大賛成の野遊だが付き合えずに、シュレスを連れてゴスケに行ってもらった。しばらくベッドでしょんぼり。

朝の7時にはシュレスに朝食を出し、まずは紅茶、そしてトーストとスープ。目玉焼きやハムエッグとか、チーズなど添え、デザートは果物をどっさり。リンゴ、バナナ、梨(夏でも芳醇な梨が買える)、大粒の葡萄に桃。野遊は一緒のテーブルに座って紅茶と果物をつき合う。

シュレスにいつもどんな朝食なの?と聞くと、ポテトとか。と答えていたが、野遊は具体的に想像が及ばなかった。

曇りが続いて、シュレスと山に行きたくて3週間もあれば縦走できる日が取れると思っていたのがダメになりそう。

ゴスケがシュレスを連れて大菩薩峠に日帰り登山してきたが、この日も曇って景色は望めなかったそうだ。

野遊のきょうだいが集って藤沢で納涼会をした。場所は湘南のお酒造り、熊澤酒蔵が経営するイタリアンレストラン。シュレスも同行。8月は野遊の誕生月で、義兄が野遊にブーケを贈ってくれた。サプライズプレゼントで、野遊は感激した。シュレスは後々、これを「ホテルで(野遊の)誕生パーティをした」と言った。

この場でシュレスは、ネパールの歌「レッソンフィリリ」を歌った。低くゆっくり歌った。普段ネットなどで聴く、明るく力強いレッソンフィリリよりも哀愁が感じられた。