ネコたち日誌(14) 8月12日(水) 第13日目

ところでなんで昨日の日誌は、いつもと違うのだろう!なんで二重に文が書いてあるのだろう!!!なんで消せないのだろう!!!はてなダイアリーは、もうやめたい!!!
もっと書きやすいのに変えたい!!!写真も載せられないし。使いにくくて嫌いだ。今野遊はとても不機嫌である。



今日のネコら「よつどもえのぎゃーびー初めて!」

奈々子が悪い。ルネを追いすぎ。しつこい!
ルネは野遊の部屋の一隅で、スフィンクス座りしているだけなのに、そうっと入って来て、真正面に座る。ジリジリ近づいていく。一定以上近づくと、ルネが低く唸る。それ以上来ないでと警告している。なのに近づく奈々子。

ルネは退く。ところが奈々子が、さらにちょっかいを出すようになった。退くルネに触る。今日なんかルネの尻尾を前足でちょいちょい…。これにはルネも怒ってシャーと言う。奈々子はシャーではなく、気味の悪い声を発する。妖怪婆ァだ。

そして立ち退こうとするルネに、今日は跳びかかった!それは一瞬のことで、野遊がとめる間もあらばこそ、ルネが逃げながらの行動なので、野遊は追いつかないのだ。ゴロゴロと本当に取っ組み合いの格好で洗面台から廊下に転がると、梅太とジロスケがすっ飛んできて仲間入りした。よつどもえの取っ組み合い。

この間、3秒。(奈々子とルネが組んで転がってからよつどもえになって四散するまで)
野遊は右足を彼らの中にドカッって置いた。野遊の足にジロスケの前足の爪がギザッと入った。後で見たらズボンをはいていたけれど、すねに引っ掻き傷がついて血が出ていた。

この爪だしの力いっぱいのパンチを、ルネに浴びせようとしたのかジロスケは。思わず、野遊の胸に、ジロへの殺意が込みあがった。

梅太も一緒になって、お前らなにょやってんのよチンピラめ、もう来るな二階へ。

ルネは野遊の部屋にうずくまって毛を逆立てている。近寄るとピリピリしていたが、抱きあげると治まった。よしよし。

ジロは大きな目を野遊に向け、何もなかったように無防備な態勢になっている。だから野遊はジロに暴力をふるうことができなかった。本当は階段の上がり框にいたので、思い切り蹴り落としてやりたかったが。・・・チッ。
梅太はどすこいどすこいと退散して、知らん顔しているし。クソ。

やがて奈々子が、うずくまっているルネに、また近づいてきた。そういえば奈々子は、ルネがタンスの上にいると、ひらりとタンスに飛び乗ってルネと向き合うので、そういうときは野遊は、奈々子がタンスの上でのんびりできるようにと、ルネを降ろして場所を譲ってきたが、どうやらそうではなくて、ルネを追いかけているのだった。

なんとしつこい嫌がらせだろう。おいばあさんいいかげんにせいよ。

奈々子がルネに、バケモノ顔をにゅぅっと寄せてまたしても挑発し、再び喧嘩が勃発しそうになったので、野遊は手箒の刷毛で奈々子の顔を正面からバサッとひっぱたいた。
これらを預かって初めての、野遊の、まあいわば暴力です。

奈々子は野遊の部屋、出入り禁止にした。奈々子は入りたそうに、階段の途中から上を見あげているが、野遊と目が合うと、タジタジする。野遊は容赦なく「シッ!!!」と追い払う。

二階のもう一部屋はトイレと水が置いてあるので主にジロが気に入っているようだが、梅太もこの部屋の水を飲みに来る。最初は奈々子が床の間の棚の上にいたが、このアンさん2匹に占領されたのか、あまりこの部屋に入らなくなり、その分横隣りの野遊の部屋に来て、そこまではいいのだが、抱いて寝た日もあるし。野遊の腕枕にコロッと寝入ってしまうので、相当抱かれ寝に慣れている。毛もあまり飛ばないし。手のかからない子だった。

でも、そのうちルネいびりに興を持つようになったのだろう。梅太と暮らしてきて、奈々子も鬱屈したものがあるのかもね。

鬱屈親分は梅太だと思ってきたが。