2017.秋のヒマラヤトレッキング 3 準備の夏、事態発生

ryo-rya2017-11-22

あんなに楽しみにしてくれていたシュレスは、マレーシアに出稼ぎに行ってしまった。

シュレスにお金を無心され、そのたびに送金していた野遊にも責任があるかも。
でもネパール大地震の後、テントで暮らしていたシュレスは、ちょうど(野遊が強く勧めた)ヒマラヤのガイドライセンスを取得する勉強の最中で、タメルに通うバス代や毎日の食事代も底をついて、本当に暮らせない状態だったのだ。
走ってふるさとのデウサに帰る途中、転んで顎を裂傷してしまい、その治療費もない。

でもそのたびに「お金貸して」ではなく「お金送って」と、まるで学生の息子のような態度に感じられ、野遊は、「今回は送金するけど、次回は、もう送りません。ただし、今までの借金を全部返してくれたら、また貸してあげる」と言った。
それがシュレスにはショックだったのかも。
今までにもらった総額を、返せと言われた気がしたのかもしれない。

シュレスはそのあと、何度か電話してきた。ワンコールで切る。
そのたびに野遊はかけ直し、会話した。
けれどシュレス側に用事があるときは、ちゃんとコールして、自分が電話代を支払うべきだ。
と、シュレスにも告げ、野遊はワンコール電話をかけ直さなくなった。
そしたら電話もこなくなった。

メールでは数回「conichiwa」(こんにちは)と、ひとこと送信してきた。
野遊はちょっと無視した。
そしたらさっさとシュレスはどこかに行ってしまった。
あきらめ早すぎるよ〜・・・

*写真はエヴェレストBCにてシュレスと野遊