バリアフリーを考える(4)選挙の投票・毎日新聞者の記者さんから連絡を受ける

介護5、の方は、選挙投票の折、補佐がつく。利用している方がどのくらいかは知らないが。
千一は、介護の度合いを決めないでほしいと、議会で訴えている。

それは、高齢で歩行が困難な方が、投票所に行けないことなどがあるからだ。こういう例をあげればほかにも切りなく種々さまざまあり、「こういう場合」と限定できないのだ。介護度で決めてしまうのは問題がある。

ところがこれは鎌倉市の管轄以外の議題なので、議会で訴えても、では国に具申しておきますという答弁をもらうのが精一杯だ。

これは食い下がって次の議会でも繰り返し訴え続けるということができない。なぜなら、器が国問題の質問事項は、年の何月から何月といったように、決められてあるからだ。

先の「鎌倉駅前交差点の信号問題」では、県の管轄だった。市民も観光客も毎日利用している交差点なので、千一は速攻で訴え続け、「県に具申しておきます」と保留になっていたこの問題、ついに市の職員が「では千さん、自分でじかに訴えてください」と、県警にアポを取って連れて行って下さったので、事態が進展した。1年かかったが、保留を放っておかなかった千一の行動が巧を奏した結果だ。

さて、毎日新聞者の記者さんから連絡をいただいた。以下。
「エレベーターのない団地に1人暮らしをする高齢者(要介護5ではない)が、選挙に行きたくても行けないという話を聞きました。(略)参院選を前に、これから増えていく1人暮らしの高齢者の権利のことや、現在の郵便投票の課題などについて問題提起ができないかと考えています。(略)期日前投票ができ、以前よりは投票環境は多少よくなったかもしれませんが、多くの高齢者は、投票に行きたいという前にあきらめてしまっている人も少なくないと思います。NPOが投票のための外出を支援する動きも長野、札幌などではあるようですが、この問題をもう少し多くの人に知ってもらいたいと思っております」


千一の議会での記事を見てくださった記者さんだろう。今後の対談が期待される。

バリアフリーは奥が深い。