バリアフリーを考える(6)毎日新聞記者さんとの対談2

記者さんは、昨年12月、千一が高齢者、障害者の選挙権について議会で質問した内容に関心を持ち、取材にこられたのだが、それには以下の事情経過がある。

昨年夏の衆院選で、記者さんの知り合いのケアマネジャーから、エレベーターのない団地に1人暮らしをする高齢者(要介護5ではない)が、選挙に行きたくても行けないという話を聞いたことから始まる。

記者さんがその方に取材を申し込んだところ、断られてしまったそうだ。当人はあまり人には会いたくないということで。心の奥に、言うに言えない痛みを抱えておられるのだろう。

その時以来、これから増えていく1人暮らしの高齢者の権利のことや、現在の郵便投票の課題などについて問題提起ができないかなど、記者さんは投票権のことについて考え続けてきたのだった。

期日前投票ができるようになってから久しいが、それでも現実はまだまだ見落とされていることが多い。高齢者社会の今、思うように動きにくいために、投票に行くことをあきらめてしまっている人たちがあるはずだ。

NPOが投票のために外出を支援する動きも出てきつつあるが(長野、札幌など)、この方面からも、もう少し考案していくわけにはいかないだろうか。

などなどの主旨を含めて、記者さんは、千一に質問した。また、千一の知り合いなどで、投票には行きたいけれどなかなか行けないという方がいらっしゃったら是非、その話を伺いたいということだった。