野遊・東日本大震災4 「伝える言葉」

日本民族が秩序ある民族だなんて甘い夢を追うつもりはないが、野遊は別に支持しているわけではないが日本は天皇制の元に歴史を築いてきた民族であり、その歴史は変えられない以上、せめてその美徳くらいは、世界に向かって誇りたいものだと思う。天皇制云々ではない、ただ、何かの元に、ある日本人的信心を以って粛々と「待つ」「信じて待つ」「他人を傷つけずに耐える」行為を、投げ出してしまってほしくなかった。

大天災、こんな事態になっても暴動が起こらない国であることを、世界に誇りたかった。けれど、自動販売機をバールで壊そうとしたり、お店の壁を壊して品物を略奪したり、個人の物を盗んだりする行為が勃発しているという。自発的に避難所に解放してくれたお寺の寺宝(壺)を盗み、袈裟を盗む。住職は「あえて鍵をかけておかなかった」そうだが、おお、レ・ミゼラブル

なんということ。それは苦しいだろう、サビ臭い配給水、少ない食べ物、背に腹は替えられぬ日用品、苦しいだろう(;_;)、でも、国は今、全力で救済に当たっている。待ってほしい、どうか待ってほしい。略奪したすさんだ記憶をもって、これからの人生を生きる人たちの心はどうだろう。あのときはあれでいいんだと思えるだろうか。恥を抱えて平然と生きていける民族にはなりさがってほしくない!

我慢している被災者がいっぱいいる。その方々の顔に泥を塗るような行為はしないでほしい。暴動が起こったと記録に残る。これくらい仕方なかったと思いたくない!盗みというより、他者を踏み越えてまでの暴挙を、やむなしと思えない。 耐えている仲間を痛めつけないで!


野遊は夜は机のスタンドだけで過ごし、食事は日に一度まとめて作るようにしている。暖房を切り、PCに向かうときは指の出る手袋をしている(手がかじかんでしまうから)。PCこれだけは仕事もあり使用するが0時以降開くようにしている。ささやかな協力だけれど、みんなが少しずつ想いを寄せれば、きっと大きな力になる。ただ、すぐに役に立つことではないのだが・・・

被害は日に日に甚大になっていき、毎日恐ろしさと、被災者の方々を思って涙が止まらない。

でも、暴動なんて、暴動なんて、起こさないでほしい、どうかこらえてほしい。身勝手な注文と思われるかもしれない、でも発進せねば。今こそ真髄を問われるときと、頑張ってほしい、恥を知る民族でありたい!

外部の者だから言えることだという非難もあろう。が、だから言える言葉もある。犯罪は犯罪だ。やめてくれ、そんな事実を残さないでくれと、だれが伝えられるというのだ。

がんばるからわたしたちも、思いつく限りのことするから、どうか被災者の方々、暴動を起こさないでください。誇りある日本人として。祈り申しあげますm(__)m

ルネを暖房代わりに抱きながら祈る。