大黒谷光大夫を辿る旅 6 市街観光がんばれ〜

ホテルの部屋に入り、急いでバスタブにお湯を入れようとしたが、いつまでたってもぬるま湯で、体をつけられそうもない。それにお湯が赤い。サビでしょうか。五つ星ホテルと聞いていたが、これか。
ともかく汗を流して髪を洗ってベッドイン。窓の外は早くも明るくなっている。一睡でもできればいいなと思いながら、ベッドで目を閉じた。目を閉じて心静かにしていれば、それだけでも休まる。

8月7日午前8時半、隣の部屋の仲間がドアをノックしてくれて、一緒に朝食会場に行く。バイキング。固めの薄切り黒パンがあったので、「これだ」と思ってお皿にとった。温かいお料理は蓋月入れ物に入っていて、開けるとソーセージが入っていたので一つお皿にとった。野遊は普段ソーセージは好物ではないのだけど、お肉料理は味が想像できなくて取れなかったので、ソーセージにした。野菜は日本のバイキングのような感じではなく、キウリやトマトはあったが、お葉ものは温野菜のようだった。ヨーグルト、コーヒー。野遊がちゃんと朝食を摂ったのは、この初日だけだ。どれもおいしいと感じられなかった(>_<)せめてコーヒーが香り高ければいいのに、袋に入ったインスタントだったし(>_<)

バスに乗る。イルクーツク市街を走る。それからが大変。野遊は紙とペンを握り締めて、日本語を話すロシアンガイド嬢の言葉に耳を傾ける。きれいな発音ですね〜今時の日本の若者の崩れた言葉よりずっと日本語でした。
窓外を目で追いながらガイドの言葉を耳で聞き、頭で理解しながら手で書きつづる。一気にクラ〜でもこれをサボッちゃあおしまいよ。バスでは、昨日からの疲れに、早くも居眠りする仲間もいた。
がんばれ〜がんばれ〜