大黒屋光大夫を辿る旅 13 バイカル湖

生態学の宝庫、3000年前にできたという世界最古の古代湖バイカル湖
地球上の淡水の1/4を占めるという。透明度は最高、40m以上の深さまで見通せるそうだ。水深(1637m)も世界一。
塩水湖を入れればカスピ海が世界最大の面積だが、淡水湖では圧倒的にバイカル湖が1番だそうだ。
バイカル湖アメリ五大湖の合計よりも多く、欧州バルト海の水量海よりも多いという。

陥没湖であり、陥没は今なお続いているそうだ。これらはガイドのロシアンが日本語で紹介してくれた。

イカルの魚。体長が1.8mにもなる「バイカチョウザメ」や、日本でも有名な「イトウ」。サケ科固有種の「オームリ」などの大物がいる。

有名どころはバイカルアザラシ。この湖に唯一生息する哺乳類で、世界で唯一淡水に棲む珍しい種。カジカを餌とする。

プランクトンも多く、バイカルの巨大な生態系を支える重要な生物。

バイカル湖固有種も多いそうだ。この話は大変専門的になり、ガイドさんの説明が明瞭に聞き取れず残念。

8月7日の昼食は、この湖畔のレストラン。バイカル魚が出たけれど、名前はなんといったか、忘れた(>_<)
白身でやわらかく、癖のない味だった。水が冷たいからか、ほとんどが脂肪でできているとのことだが、脂っこさを感じなかった。ただ、腰がないという感じはした。野遊はお魚は好きだけど、まぁ〜はっきり言っておいしくなかった。

レストランを出て、しばし湖畔を眺める。ロシア民謡が心の耳に流れてくる。ダーク・ダックスの『バイカル湖のほとり』。どのフレーズも、まるで本当にBGMが流れているかのように、はっきりと聞き分けられる。ここでトップテナーがメロディーを支える、ここでバスが効く。
ダークダックスの存在がなければ、ロシア民謡は今日のように、だれもが口づさめ、世界的に親しまれることはなかっただろう。

ロシア民謡は本来、大合唱なので、ギター片手に歌えるようなものではなかったのだ。ダークの編曲により、どんどん開発さていったのだ。ロシアンはそれを喜び、まだ個人でロシア(当時はソビエト)に行けなかった時代、ダークを招聘して5回もコンサートを開いている。6回目が行なわれなかったのは、ソ連が崩壊したから。