朝日連峰北方 21 道標に説教する 

ryo-rya2012-10-25

稜線に出て目に飛び込んでくるのは、ずっと見あげながら登った一本柱の道標だ。実にわかりやすく、これ以上の親切はないというくらいの表示になっていた。

けれど、こちら側に向いている面はデカデカと「山形県」と三文字だけ。・・・やな感じ。「北寒江山」でしょうが。でなければ「←狐穴小屋」、もしくは「←三方境」でしょうが。でなければ「→寒江山」でしょうが。その下につつましく「山形県」と書いてほしい。まるで新潟から登ってきた人への見せしめみたいな威圧を感じる。

(画像は、この裏側、つまりミキ尾根から登ってくる側が「北寒江山」でなく「山形県」オンリーになっている)

新潟県から委託されたミキ尾根整備、引き受けた以上は、角力尾根と同様に慈しんでほしい。隔年整備でしかも整備の仕方が角力尾根とは比較にならないのではないか。委託した新潟県も、ここを整備することに労力を費やすのが大変な上に、登山者が入っても利益にもならないので、大切に思えなかったのだろう、新潟の整備隊の人が熱射病でなくなって以来委託になった。雨量観測所の小屋なども、、そこに行くのが大変で放置されたままだ。それこそ山を荒らす粗大ゴミになってしまう。避難小屋に造り替えればどうよ。

なんで新潟だ山形だと分け隔てするのか。朝日連峰ではないか。朝日連峰を大切にする心は、どの尾根も同じでしょうが。心狭くない?

道標に向かってブツブツブツ・・・と説教たれてから、狐穴に向かった。

小屋に戻ったのが12:40、昼食を済ませてパッキング、ハイドレーションに水をしっかり入れて掃除して再出発が13:20。やっぱり時間がかかってしまった(>_<)
昼食といってもソイジョイを1本とプルーンゼリー。温かい飲み物がほしくて、コーヒーを沸かしたりの時間が余計だったな。
たかが数日の食事なんて、何でもいい軽ければと思ったが、下界で食べもしない簡易食を重ねればイヤになってくる。やはり普段からおいしいと思うものでないと食欲が減退するのだな。で、せめてコーヒーが飲みたくなってくるのだった。野遊、コーヒーが大好きだからね。山では粉末だけどスタバのステック状のコーヒーはおいしい。
山じいはコーヒーを飲まないと言っていたな。どうしてかな。

今何が食べたいかって、おいしいものが食べたいなあ、何だろう、山形のお蕎麦が食べたいなあ、お蕎麦、お蕎麦、と思いながら小屋を後にした。

ここから以東へは、野遊のノロい足でnet2時間半くらい。16時は過ぎてしまいそうだけど、できるだけ早く着かねば。