ネコたち日誌 (3) 8月1日(土)真夏日

40度を超える熱帯夜で、窓を開けても熱風がどよ〜んとしている。網戸は、奈々子に逃亡癖があるので気をつけねば。梅太はサッシのロックも前足で開けるそうだ。以前野遊が飼っていた子も、ロックを開け網戸を開け、開きにくいときは網をガリガリやって穴をあけて外出したものだ。ルネが冒険をしない子なので、ここ数年平和だったのだが。

今日は娘夫婦が出国する日だ。今ごろ飛行機の中。預けられた子たちは昨日からずっと不安そう。昨夜、梅太は夕食時に本箱から降りてきて完食し、それからゴスケのそばにいるようになった。ゴスケの部屋に入っていった。そうなればジロスケの食器のエサを、梅太が奪うこともなくなるので、しばらくジロスケの食器を置きっぱなしにしておいたが、ジロはピアノから降りず、エサも食べない水も飲まないトイレも使わない。

奈々子は野遊と二階に行き、自由にしているが、相当片づけたはずなのに狭いところを見つけ出してもぐっている。夜中、姿が消えたので、さてはどこかから脱出したかと大慌て、ライトを持って外に出てしばし探した。

どうしようかと途方に暮れてフト見あげると、ライトの光の先に、網戸越しにこちらを見ている奈々子が浮かびあがった。奈々子は野遊の部屋の、窓辺に座ってこちらを見おろしていた。あ〜よかった。

野良猫もいるしちょっと行けば道路で車も多いし、見失ったら取り返しがつかないし、絶対に外に出してはならない。あそこもここも網戸をぴっちり閉め、エアコンと扇風機を交互に使用しながら夜を過ごした。

そして初日の朝です!

はい1日が終わりました今は夜です!

今日は無事に過ぎましたが暑い〜

ジロスケはゴスケや野遊がピアノのそばを通っても威嚇しなくなった。ゴスケがジロとにらみ合ったそうだ。やがてジロは前足を丸くして胸にしまったそうだ。

梅太はゴスケの部屋とリビングルームを自由に行き来するようになった。梅太が高い本棚の上を去ると、ジロスケがそこに移動した。梅太をゴスケの部屋にしばらく隔離して、ジロスケのエサ皿を近くに置いてやったら、ついに食べた!ああよかった!お水も置いたが飲まない。ジロスケの緑の大きな目に、黒い目ヤニがついているので、取りたいけど手が出せない。自分で取らないのだろうか!

まあ最低「排泄」と「飲食」をしてくれればいい。ジロと奈々子が水を飲まないのが気になる。奈々子は抱きこんで口に水を垂らして飲ませたけれど、ジロはとてもできないので心配。