山岳映画上映会(7)番外編・田部井淳子さん

これは表記タイトル「山岳映画上映会」とは関係していないことなので「番外編」。

長いこと癌と闘っておられた田部井淳子さんがなくなられた。
前回の(6)を書き終えてすぐに知った。
思わず「ああっ!」と、声をあげてしまった。
田部井さんはブログに、最後の文章を残して逝った。
平然を装いながらも苦しかっただろう…その行為が生きるあかしだったのだろう。
ブログに遺された「ざく煮」の文章を、ここに転載いたします。
作ってみよう。きっと作ろう。と思った。

以下  ****************

【 福島に行った友人から、会津の郷土料理「こづゆ」のレトルトパックをお土産にいただきました!(写真)。今、こういうのがお土産で売っているのですね。。。私たちは「ざく煮」というのですが、汁が少なめの具だくさんスープのイメージで、人が集まるときはいつもこれを作ります(写真 右)。「小づゆ椀」という専用の平たいお椀もあるんですよ。ほたての缶詰を汁ごと加えるのが美味しいだしになります。簡単ですから、ぜひ作ってみてください。


用意するもの

里芋、こんにゃく、ちくわ、にんじん、ひめ竹、ほたての缶詰、三つ葉(飾り)、塩、しょう油(量はそれぞれ適宜)(きくらげや豆ふを入れてもよい)

作り方
1.材料を小さめに切り、鍋に入れる。ほたての缶詰は汁ごと加える。
2.1の鍋にひたひたに水を入れて煮る。
3.塩、しょう油で味をととのえ、三つ葉を散らして出来上がり。】

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・・・ああ!この人の記した最後の公文章は、「出来上がり」か。


田部井淳子さん、夢と希望をありがとうございました。
たくさんの山々に、田部井さんの魂が、あまねく、たゆとうています。
どうぞ安らかにお眠りください。合掌。

今日は心が悲しみにざわめく日だ・・・ふと、我に返って泣いている。
田部井さんはもう、この世にいないのだなあ・・・

地球最高峰に登った田部井さんは、今、もっと、もっと高い天国に昇っていく。
山神様、田部井さんに、いっぱい、いっぱい、ご褒美をあげてくださいませ・