野遊の将棋物語43 よく戦った

封じ手は予想されていた通りの四5同銀、それを受けて豊島竜王は冷静に駒を進めていく。

グラフで判断するのはあまり美しい観戦とは言えないと思うけれど、解説者ももっぱらAIのパーセンテージに頼っている。

まるで表示された指し手が回答のすべてで、観戦者たちは答え合わせをするような見かたをしてしまう。

午後もかなり過ぎたころ、いっとき豊島竜王がわずかにリードを広げ、何やらこのままいきそうな雰囲気になっていき、もしや1局は返せるのでは、と期待したけれど、17時を回ったころには藤井三冠が優勢になっていった。こうなったらもう抗えない。

ずっと無冠だったキュンが、棋聖、王位、名人、竜王叡王と獲得してきたのもつい最近のこと、逆境を乗り越えてきた御仁だ。

これで無冠になってしまったが、実力は藤井君に次いで確かなるものがあるので、これからもきっと活躍していくことだろう。

今夜は大丈夫かな、夜のうちに電車に乗って帰ってしまうかな…遅くてもおうちに帰ってゆっくり眠りたいかな。

大丈夫。キュンはへこたれない。

野遊は、これからもずっと豊島キュンpを応援していく。ずっと、この棋士を応援していく。心から大好きなキュンキュン。

 

・・・それにしても、なんともすさまじい対局ではあった。頭脳戦の激しさ恐ろしさ。

何という棋士たちだ。