野遊の将棋物語32 叡王戦第4局で2対2になった

午後からもしばらく互角が続いていた。豊島叡王はゆっくりと進めいき、藤井2冠もそれに合わせるような形になって戦いは水面下。

夕方、次第に先手が勝勢に入っていき、見ているほうはハラハラしたが揺れることなくやがて勝ち切った。

これは王位戦第1局の模様に似ていた。豊島叡王の作戦勝ちだろう。挑戦者に付け入る隙を与えなかった。

ごくまれにこういう対局になる、ということか。キュンが重ねた研究が功を奏した。すごい確率。やっぱりキュンpは強いんだな☆

これで2勝2敗となり、次の対局で決勝戦となる。それは9月18日だ。何局も持つか。聡太だってまたしてやられた!って思っているだろう。そしてさらにそこを気をつけながら対峙するようになる。この二日後に王位戦第5局が始まる。こちらも聡太が王手をかけている。キュンはあと3勝しなければ奪取できない。どこまで行けるか。

 

思えばありがたいことだ。一番強い棋士同士、こんなにいつも向き合って、長時間対局を続ける。

棋士とも夏らしい白い感じのさわやかな着物姿で美しかった。