野遊の将棋物語35 叡王戦5番勝負第5局の日
9月13日(月)。朝は5時ころに目覚めて、もう寝つけなかった。今日は叡王戦の第5局決勝戦だなあと思う。野遊が緊張してどうするのだ?
豊島叡王はまだ寝ていてくれればいいのにな、熟睡できていますようになどと思っているうちに時間はどんどん過ぎていって、7時、8時、今日は実に久々の秋晴れの日となった。
藤井2冠は10数分前に対局室に登場し、豊島叡王はその2分後くらいに着座した。いつものように若々しくきれいな2棋士。
聡太君が先手となって対局開始。この叡王戦、2対2のフルセット決勝戦で先手がすべて勝っている。先手の相掛かりとなったら今までの対局記録では断然聡太君が有利。早速心配でドキドキしてしまう。
野遊は今日はすべてをキャンセルして机上のPCに釘付け。昼夜と戦闘食を準備しておいた。休憩時間も解説があるので見ていたいので。
CMタイムに飲み物を持ってきたり、猫のお世話をしたり、洗濯ものを取り込んだり、たたみながら見たりしていた。戦局はずっと互角が続いていた。
お昼の休憩は先手が指し掛けで、二人ともうな重だの天重思い切りボリューミーなものをしっかり食べて午後の対局が始まる。
聡太君相手にこうして互角で渡り合える棋士が、今、キュンしかいないのが心細い。