マナスルBC ヘリトレッキング 7 FujiHotel

FujiHotelは懐かしい。2019年、ポカラの内院トレッキングで、荷物がトリブバン空港につかなくて途方に暮れているとき、上手に解決策を言い寄るタクシーの運転手に騙されたり、空港近くのアテラホテルで、宿泊したくないというのに数人のネパーリに取り囲まれて宿泊を強制され、全く理不尽な請求をされたり。

心ボロボロでタメルに行って助けを求めたのがフジホテル。

支配人のパデラップさんは、フジホテルは高価だから(一泊5000Rp~)近隣のインペリアルホテルに宿泊して、待っていなさい、毎日ここに様子を聞きに来なさい、心配しなくていいと力強く言ってくれた。どんなにありがたかったことか。

インペリアルホテルでも、パデラップさんから事情を聴いて、ご夫婦で親切にしてくれた。

野遊はとりあえずのRpは持っていたので、インペリアルは2000Rpだったが何泊かは支払えた。当時ゲストハウスは800Rpくらいで宿泊できた。ホテルは一段高い。けれど個室シャワーやトイレがある。当時の野遊はもっぱらゲストハウスで少しでも安い行動ばかりしていた。

シュレスも空港に電話してくれたが、やはりフジホテル支配人の威力は大きい。問い合わせれば空港もちゃんと探してくれるし事情も言ってくれる。

不安な3日間だった。見つからなければ帰国するしかない。帰路の航空券は30日先だ。キャンセルして買い直して帰るのか。シュレスがその間うちで暮らしなよと言ってくれたが。シュレスの家は長屋で上下びっしり暮らしていて、雑水が出るトイレと洗い場は下の一か所のみ。シュレスの一部屋のみの住居は、シュレス夫婦と友達夫婦2世帯で暮らしていた。水はないので購入暮らし。ムリでしょ…

そんな悲惨な状態の3日後、荷物がグチャグチャ状態で空港に届いた。しかしロックしてあるので中身は無事だった。そしてようやく予定を数日遅れで出発したポカラだった。

懐かしいというのはフジホテルであって、その周辺の思い出は胸が悪くなるほどだ。