ヒマラヤポカラトレッキング37「ナヤプール」

5/8 (水)Nayapul に到着して、宿泊ゲストハウスを決める。シュレスがいると、野遊は待っていればいい。自分で見定め、交渉するほうが楽しいし、トイレやシャワーの様子とか、窓の景色などをよく見て、価格を考えたりするのも醍醐味の一つなのだが、シュレスはそういうこと一切を自分でやりたがる。それは、そのロッジのマスターに、自分が客を案内してここに連れてきたというスタイルをとって、以後覚えておいてほしいからだ。シュレスはガイドを今後引き受けるであろう自分の下地活動に余念がないのだ。なので野遊もシュレスに協力して、今回はやってもらった。だから多少気に入らないロッジもあった。

今日は出入り口が長細くなっている食堂、そこを通って階段を上がると二階は宿泊部屋のゲストハウスだった。まあここは街なのでロッジとは呼ばないようだけど、内容は変わらない。階段の途中は曲がっていて光が差さず、ほぼ真っ暗だった。野遊が通るときは、壁際のスイッチを押して電気をつけた。

 

ヤプールは街の端から端まで歩ける距離で、土がむき出した埃っぽく固い道を、午後のひと時を使用してゆっくり歩いた。小さなお店がずうっと両端に続いていて、店内も埃まみれだった。特に景色がいいわけでもなく、地図にはしっかり掲載されているけれど、印象的でない街だと思った。けれど、ここまで帰ってきたという感慨はあった。

ここナヤプールは、ポカラからバスや乗り合いジープやタクシーで入り、トレッキングしながら野遊が下ってきた道を登って行って、プーンヒルまで行って戻って来るのが代表的な観光トレッキングコースとなっている。これなら体力がない人でも、プーンヒルからの景色を楽しむことができるのだ。日本からもツアーが構成されている。

そしてコースは、様々な範囲の広げ方や工夫を凝らすこができる。日程も短くも長くもできる。人気のコースで、ポカラトレッカーたちの人口は、ここが特に多い。

なのでナヤプールはひとつの大事な拠点として有名なのだ。

ヤプールのメインウェイを往復してからは、ゲストハウスに戻って、午後のひと時を過ごした。

明日からは、もう歩かなくていいのだなあ