マナスルBCヘリトレッキング 11飲み水の恐怖 

エヴェレスト街道に比べるといかにも拓けていない村アルケット。マナスル方面に行く旅行者以外は、外部の人は通らないのだろう、村の人も子供たちも見ている。埃っぽい道を歩いても別に何もない。

夕食は暗いあまり広くない空間に長いテーブルがあり、サミットアタック隊員とトレッキング隊員が集う。ダルバートの食事だったと思うが、ほぼ覚えていない。皆さん健啖家でしかもビール底なし感。野遊は緊張してるのに、楽しそうに大声で騒いでいた。

不思議なのは、この隊は、人物紹介がない。自己紹介もない。野遊はサミットアタック隊が何人いるかさえ知らない。トレッキング隊も、隊長が呼ぶニックネームのようなのを復唱して呼ぶしかない。

もしかして皆さん、もとよりこのAG隊の仲間で、そこに野遊が初めて進入したということなのか?

でも体制に影響ないことは、黙っていよう。

水はペットボトルの水を、オーダーしただけもらえた。これはずっとそうだった。AG隊がそれごと清算しているようだ。そして後で知ったことだが、歯を磨く時も、蛇口みたいなところから出ている水は使用しない方が無難なようだ。細菌類が濃くて口中にくっついたそれらが胃袋に入って病気になることもあるそうだ。口に入れる水分はうがいでも、ペットボトルのを使う。野遊は知らないで、うがいは蛇口からの水を使ったけど(怖)

多分これが原因で、隊長がお腹を壊してその数日後、行動不可になった(怖)