秋のヒマラヤトレッキング16ポーターについての交渉

ryo-rya2017-12-18

おじいさんは「食事をするか?」と聞く。
いらないと応えると、「紅茶を飲むか?」と聞く。
いらないと応えても話の途中で何度も「何か飲み物は?」と聞いた。

ポーターについて、おじいさんは日に2000Rsだと言う。それならカトマンドゥで雇っても同じ額だ。わざわざルクラ現地を選んだのだから、もっと安くしてもらわねば。
野遊は背負子を準備してきたこと、長期トレッキングであること(シェルパには一番喜ばれる好条件)、日々の距離は長くないこと、荷の重量が規定以下であること、などなど、ポーターとしてはイージアスな物件だと言った。

けれどおじいさんは野遊の言うことに耳を貸さず、2000Rsを主張するばかり。

野遊は「では取りやめるので、ルクラの飛行場までこの、あなたが強引に運んできてしまった荷を戻してください」とは「言わなかった」。

おじいさんの態度はちょっと癪に障ったけれど、ルクラで個人交渉すると間違いが起こる可能性も高く、こうして仲介人がいるほうが保障安全度が高まる。

ただしポーターの実費などは持たないということで。エヴェレスト街道では、シェルパ役は宿泊も食事も無料なのだが、ルクラから下は、シェルパも現地民料金を支払うことになっている。今回のトレッキングは、後半の1週間、ルクラを下りジリに向かう。シュレスと一緒に歩いたときはいちいちシュレスの面倒もみていたが、それがないのは助かる。

おじいさんはまた「お茶を飲むか?」と言い、野遊はいらないと答えた。疲れていないし、色だけついた紅茶など飲みたくない。代わりに水1リットルを、チーチャとで2本、購入することにした。

おじいさんはボトルを2本、テーブルに置き「200Rs」と言った。
支払うと「2本だから400Rsだ」と。ここは標高が低いのでペットボトル1本100Rs以下なのにね。
「マハンブ(高い)」と言ったら、「ここまでその荷を運んだから」だってさ。