ヒマラヤポカラトレッキング53「出国」

やがて出発の時間が来て、シュレスがタクシーを呼び、知り合いのタクシーとかで、スバスの家に寄ったりあちこち回って、トリブバン空港に向かった。

降りる際、「はぁ?」というほどのタクシー料金を言われたが、多分彼らの帰りの料金も入れて2倍なのだろう。シュレスの親せきもみんなぎゅう詰めで同乗していた。

シュレスは親戚の手前嬉しそうだった。

皆さん、色とりどりのタカを首にかけてくれてどうもありがとう。また会いましょう、シュレス、レディナ、元気でねバイバイ。

 

飛行機はほぼ時間通りに飛び立って、窓から、見慣れたカトマンドゥの街が広がり、だんだん遠ざかり、ヒマラヤの山々が見えて、やがて遠ざかり、東へ、東と進んでいった。

いつもここで感慨に包まれるが、野遊は、来年もここに来ようと普通に思っていたので、あまり濡れた心にならずにいられた。それよりも、もう事故に遭いませんように!成田に着くまで慎重に過ごそう!!

広州で降りたときも、乗り継ぎ時間中に、何度確認しても次の番線場所が不明で、またかよ!とパニクリかけたが、それは次発まで時間があったので未定だったのだ。(もう中国経由は使用しない)

手荷物も自動運搬なのが今回は限りなく心配だったが、成田に着くのだから往きよりはずっと安心感があった。

 

そうして帰国できた野遊だったが、年明けて春のポカラトレッキングは、新型コロナウィルスの流行事件により、無期延期となっている。

でも楽しみ。それまで元気で生きていられますように。