富山 3 北陸新幹線はトンネル三昧

軽井沢に近づくと、景色がだんだん他国になってくる。
やがて進行方向左手に、くっきりとした山並みが見えてきた。榛名連山だ。赤城山に登った日、群馬のホテルに泊まったことがあるが、そのホテルから榛名連山が見渡せた。わかりやすい、好ましい横並びの連山だ。

主峰の榛名富士(1391m)、シンボリティな烏帽子岳(1337m)、相馬岳(1411m)、掃部ヶ岳(かもんだけ:1449m)。野遊がわかるのはこのくらい。

榛名連山はこのほかに二ッ岳(1344m)、水沢山(1194m)、鬢櫛山(びんぐしやま:1350m)、天目山(1303m)、天狗山、杏ケ岳(1292m)、氷室山。などが居並ぶ。


軽井沢を過ぎた。上越に入る。あ、あの連山は、お、トンネル。わぁ山々が、トンネル。はやくはやくはやくトンネル抜けて〜抜けた〜まだ塀が高い〜早く塀を抜けて〜あ、向こうに山が〜トンネル。ずっとトンネル。明るいより暗いほうが長い時間。眼前に、あれは、あの山は、よく姿を見定めたいがトンネル。もしやあれは〜わわわ〜!!トンネル。

考えてみれば、そりゃそうですね。なかったところに電車を通すのだから、陸橋でなくて地下でしょう。上信越の山々はまるで貴重品のように見えては消え。北アルプスも、見入って確認する間もあらばこそ、もったいぶってトンネル三昧。

ということで北陸新幹線は、佳境に入ってからは景色半分のトンネル電車でありました。