マナスルBC ヘリトレッキング 26 空からの絶景 

ヘリコプターは蜂のように、低い上空でしばし止まって、まっすぐ下に降りてくる。飛行場のようなスペースは不要で、機体分の丸いコンクリートがあればいいだけ。よく真下に降りてこられるものだ。

降りるときと飛び立つときは、かがんで帽子を押さえていないと、強い風にあおられますね。

カッちゃんとシェルパさんがたと野遊で乗り込んで、BCに飛び立った。ヘリコプターは飛び立つときも蜂のよう。真上に上がって、しばし止まって、ブーンと飛んでいく。

(ルクラから飛び立つ国内線飛行機も、ちょっと蜂的な感じがある。滑走路が短いからかな)

ヘリコプターがマナスルのBCに向かって飛ぶ。それは何とも美しい、この世のものとは思えない景色だった。湖が青く静まり、モレーンが白く光る。数日ぶりの青空と濃い白い雲軍団。大きな、大きな山々が角度を変えて次々に、惜しげもなくその雄姿をあらわにする。空も山も見渡す限りの、幾重にもなるシルエット。(野遊写真が下手でハズイけど)

野遊は息を凝らしながら、今この時だけの光景を眺めた。これだけでこのトレッキングに参加した甲斐があったと思える。