マナスルBC ヘリトレッキング 27  15分のBC

ヘリは、黒い土の上に黄色(テント)が点在している地点に近づいていき、ぐんぐん降下して、やがて垂直降下、マナスルのベースキャンプに到着した。雲が多くて、降りてすぐには、どこがどこだかわからない。

まだ辺りを見回してもいないうちに、な、何とゆうさんが走り寄ってきた。もう野遊にはゆうさんは、このトレッキングで何がともあれ信頼の御仁で、絶対だ。ゆうさんは野遊を抱えるようにして安全地帯?に連れてきて、シェルパに用意してもらっていたのか、濃いミルクティーを「これ飲んで!」と差し出す。

大きなマグカップで、今、それより景色を見たい。

でもゆうさんの命令なので、とにかく一生懸命飲む。あんなに必死でミルクティーを飲んだのは生まれて初めてだ。

ゆうさんは「カメラ出して」と言い、カップを持ってるままの野遊に、何度かシャッターを押した。BC滞在証拠写真か。

野遊が何か言おうとすると、肩をすっぽり抱き込んで、耳を近づけてくれる。ほぼ神だ。

神は、ヘリが出発の準備を終えると、野遊にしっかり付き添ってヘリの入り口に連れていき、すごく近くに来て鼻がぶつかったがお構いなく「元気で!」っと野遊を抱きしめ、気がつくと、野遊はもうヘリに乗って(乗せられて)、サマの村に飛び立っていた。

野遊はBCで何を見ましたか?知らない。ミルクティー飲んだけど。でも15分は居たのですよね・・・

(写真、この斜め上のモレーンを登って行った先がBC)