2011-07-29から1日間の記事一覧

朝日連峰 障子ヶ岳 13 「縦走断念」

小屋に着くと、渓流釣りの宿泊客が数人と、野遊を追い越して行った二人組、写真家さんなど、みんなで酒宴を開きながら、野遊のことを心配してくださっていたようだ。 渓流釣りの人たちにドラマティックによかったがられ、手伝いましょうと必要以上に面倒をみ…

朝日連峰 障子ヶ岳 12「十六夜に浮かぶ障子ヶ岳のシルエット」

歩きだす前にブルーべリー氏に 「ヘッ電出しといて」と言われたときは、「そんなに暗くなるまで歩くものか」と思ったし、早く歩きだそうと焦ったが、彼らは急ぐ旅路ではなし、のんびり行くつもりだったのだ。ブルベリー氏が先頭を行き、野遊がついて行くのだ…

朝日連峰 障子ヶ岳 11 「プチ遭難でしょうか」

意識もはっきり、元気になった野遊、早く歩きたい。 ところがブルーベリー氏は、 「天狗の小屋の山田さんが来るから待って」と言う。え〜っ、天狗の小屋番さんが来るの、これって、すごく大げさになってるの、なぜなぜどうしよう。 でも、助けてもらったのだ…

朝日連峰 障子ヶ岳 16 「交流」

いろいろな人が天狗の小屋にやってくる。冷たいお水を飲んでいく。 「あの水に3分、手を浸けていられたらビール一本あげよう」と、天狗さんは得意満面で言っていたが、20秒と浸けていられない。野遊はタオルをゆすいだあと、絞れなかった冷たすぎて。少し休…

朝日連峰 障子ヶ岳 15 「天狗の庭」

もったいないほどいいお天気! 年に一度の梅雨明け十日、それも最近は地球が尋常でなくなってきて、うまく好天に合うかどうか難しくなってきているのだが、今回は大正解となったのだが・・・けれど未練はすでに絶った。渓流釣り連はバカ平を下って帰途につく…

朝日連峰 障子ヶ岳 14「恩人の名前」

7月17日(日)晴れ。朝、二階のスペースで渓流釣り連が朝食の準備を始めた。野遊は朝食用のパンを昨夜提供したので、ソイジョイでも食べようか、スープを飲もうか、ニュー麺でも作ろうか、など思いながら、何にするか決めていないままお湯を沸かしていたら、…