ミヤマキリシマ山行(28)赤川温泉山荘から瀬の本、熊本、羽田へ

7月15日(火)、赤川温泉山荘の朝は雨だった。

朝風呂にのんびり浸かって至福のひとときを過ごし、山小屋とは思えないしゃれた朝食を楽しみ、帰り支度。
ここからは瀬の本に出る。瀬の本に止まるバスは、別府駅始発で牧の戸を通ってくる。あそ号というバスに乗ると、阿蘇山の草千里をまわって、阿蘇山西というところで2時間の休憩があり、阿蘇頂上に登れるそうだが、このお天気では意味ないので、遊覧でない普通のバスに乗ってまっすぐ熊本空港に出ることにした。

博多まで行けばいろいろな交通手段があり、飛行機も頻繁に出ているとのことだが、熊本のほうが断然近いので。

瀬の本まではタクシーで行くしかない。瀬の本から路線バス。久住高原ロードパークというすばらしい道路、すばらしい景色。雨で遠くは見えないが。そして熊本空港に13時過ぎに着いた。

羽田への便が14時20分発。そして搭乗したら、それこそあっという間に羽田についてしまった。来る時は夜行高速バスで14時間もかけたというのに、飛行機ってなんて速いんでしょうね。当日券36000円とかで、バスの3倍以上するけれど。

羽田で、前半同行のMに電話した。留守電に何度も「どうだった?」と入っていたけれど、ケータイの電池が心配だったので保留にしていたのだ。

無事に帰ってきたことを知らせると、Mは「よかったよかった。あの日、長者原に下ったあたりで晴れたので、次の日はいい天気だろうと思っていましたよ。でも、山は少し遅れたんですね」と。次の日、北千里浜で10時ころから晴れてきたので。

羽田から横浜行きの高速バスを待っていると、声をかけられた。見ると、劇団関係の知り合いの女性で、ご夫君と一緒だった。このご夫君は、数年前エヴェレスト登山ツアーに参加され、北東稜のノーマルルートから登頂された方だ。

横浜から東海道線に乗り、やや混んでいて、その方と野遊は立っていたが、エヴェレストの体験談をお聞きする機会が持てた。帰路に思いがけぬ素敵なおまけがついた気分だ。