安達太良連峰(1)億劫

2010年0月9(土)、10(日)、11(月)の連休に、東北の安達太良山に登ろうかと、ゴスケが言った。

自分は朝日連峰を歩いた感激が色濃く、あのあと、東北づいたのか、というか、朝日連峰の縦走路から、白と黒の段だら模様に光る月山を見て、あそこに行きたいと思ったから、あのあと家族と行っている。「奥羽三山縦走」だ。

杉の木立の羽黒山を登り、斎院に泊まって蚤?ダニ?と、蚊に刺され、翌朝その頂上から奇妙にもバスに乗り、月山の8合目からだったか、登った。

月山に向かう道々はいかにも東北の山で心が踊ったし、遠望する大朝日岳のシルエットに懐かしく、胸キュンだったものだ。

月山から湯殿山に行く途中で、単独行者に会い、彼は下山したら朝日連峰に行くとか。すばらぴ。そういう登山ってしてみたいものだ。どかっと時間と体を空ければできる。ちょっと夢見た。(彼の成功を祈った)

湯殿山はその頂上に立つことが禁じられているとかで、決められた縦走路をそのまま歩き、下山した。ゆっくりの行程で楽しかったけど物足りなかった。

今回の安達太良山行は、ゴスケが言い出したことながら、ゴスケは野遊に計画を任せておいて、ぎっしりの行程に面倒くさくなったのか、「仕事があるから三日全部は大儀」とか言いだした。それに、「ゴンドラがあるなら利用したい」とか。

それで磐梯山をカットし、安達太良だけを狙うことにしたのだが・・・ゴスケは週間天気予報を見て、「どうやら9,10日は雨らしいので、11日だけ、箱根を散歩でもしようか」と言ってきた。1週間前なのに。

(ちなみにゴスケは北アは槍穂、南アは赤石尾根から塩見、北岳に縦走し、早川尾根から甲斐駒ケ岳。そして千塩尾根を歩いた歴史を持つ)

でも、今は面倒くさいらしい。これは慎重ではない。臆病ではない。億劫なのだ。年齢は人を億劫にするのか。

野遊も、雨でも登りたいとは思わないけど、ちょっとゴスケに「むかついた」。だから単独になってしまうんだよね〜とか思った。でも安達太良のような楽しそうな山は、連れ合いがいたほうがいいかも、とも思って。(昔日だが、この周辺は体験している)

今回の安達太良連峰はそんな中から出産した山行となった。