野遊・東日本震災1「地震」・・・初体験だった

大きな被害を出した東北の地震、大変なことになった!
天災ばかりはどうしていいかわからない。

野遊も初体験だった。
スポクで泳いでいると、プールの水面が波だって、海みたい。
そのあとシャワーを浴びていたら、立っていられないほどの揺れがきた。
周囲の騒ぐことおびただしい。
地震だ〜!」って、わかっていることをなぜ叫ぶのかにゃ。
裸でどこに行くというのか、ただ騒ぎ。ビルだからすごく揺れ、音や声がすごかった。

野遊はタオルで体を包み、タオルかけにつかまっていた。
このシャワーボックスが壊れるほどなら、どの道助からないだろうと、ドアーを少し開けて待っていた。

野遊は地震の怖さを知らないから無知なのかもしれない、怖くなかった。
でもこのまま大きいのが来たら終わりだなあとは思った。

帰宅途中、周囲のデパートは軒並み閉鎖、サイレンが鳴っていた。
帰宅すると、棚の物がことごとく落下状態、猫か!地震です^_^;

夜まで電話、ケータイ、PC不通。早く回復したのがPC。東京に住む学生の娘から再三メールが届き。でも返信が不能で。サイレンや鎌倉広報の緊急連絡事項が街に鳴り響いていた。行政さんどうも。

そのころ知った。東北が直撃され、あのあと津波が起きたことを。

深夜、ようやく電話が通じて、なぜ返事をしてくれなかったのと娘が怒る。もう野遊は子供の心配をするより、子供に心配される身の上なんだにゃ。
野遊「そちらの揺れはどうだった?」
娘「ちょうど家にいて、ぐらぐらで、うずくまってじっとしてた」
野遊「梅太と奈々子(ネコども)はどうだった?」
娘「梅太は膝にいた。じっとしてた。奈々子はベッドでずっと寝てた」
野遊「なにそれナサケナイ。ネコじゃないわね、すでに」
娘「ルネはどうだった?」
野遊「アー、ウー、帰ったら眠そうに出てきて、食欲も普段と変わらず・・・」

あのぅ、今どきのニャンって、地震とか、平気なんですか?

「一杯のラーメンのぬくみ我慢して送る硬化は音たてにけり」阪神大震災の折、ハチ詠む。

後日・このときはまだ把握していなかった。どれほどの災害かを。朝になり、新聞を見て驚愕した。