焼石岳15 経塚山

日当りの感じられるスペースで、ちょっと休憩タイムを取ってから出発。ああ〜また水水しい道が。どこまでこうなの。先頭を行くリーダーが「もうそこよ、これで終わりよ」と言う。水だらけで、そんな気配感じられなかった。

希望希薄な前方に、ふいに小屋が現れた。・・・あ。これが金明水小屋だった。
13時着。休憩を入れて3時間40分かかった。たかだか3時間40分でも、真っただ中で奮闘しているときは長いねぇ〜

中に入るときれいだった。先着人がいて、リーダーたちと仲良く話をしている。
ふぅ〜靴脱いじゃおうかな。

簡単に昼食をすませてフニャンとしていると、先着人さんが、これから経塚山に行こうと言う。靴脱いじゃったんですけど。なんていうのは理由にならない。野遊は再び出かける準備。14時を過ぎていた。秋の日は短い。行ける所まで行って戻ってこようということで出発した。

が、ここにも水があふれていて、石と水を縫って歩く箇所がいくつか出てきた。もう水は嫌なんですけど。なんでしょうね焼石岳って。しつこいというか。

稜線に出た。稜線を歩くのは明るくていい。紅葉がすごい。キレイ〜キレイ〜と、同じ言葉を思わず繰り返しながら歩いて行った。
先着人さんと茨城さんがどんどん先を行く。彼らは経塚山まで行こうという気持のようだ。ちーちゃんと野遊がそのあとをついて行く。リーダーと写真家さんが殿を歩いている。

それでとうとう、経塚山を下からじかに見あげる箇所に出た。もうここで引き返しましょうかとリーダーは言った。15時を過ぎていた。

先着人さんは「もうすぐそこだから」「30分もあれば行けるし」「ここまで来て引き返すのは云々」と言い、茨城さんも上を見つめている。
それで行くことになった。これは「あぶない考え」なのだけど、ここらを知り抜いている地元の人の言い分なので、野遊はただがんばる以外、何も考えなくていいのだと思った。
もし登れなかったら途中で待っていよう。

上方に行くと傾斜がかかってきて、風も強くなってきた。野遊がモタモタシイのでリーダーが先に行った。もう歩けないからここで待っていたいと思うのだが、皆さん上で野遊を待っているので、残酷な人たちです。下を見ると写真家さんの姿が小さく現れた。こんなきれいな紅葉なので、写真を撮りながらやって来たのだ。だんだん写真家さんが近づいてくるなと思いながら歩いて行ったら頂上に着いた。

リーダーが満面の笑みで迎えてくれた。