縁猫(3)目があいた

野遊が中学生の時に記した「仔猫の成長記録」という小型ノートがあり、頁上半分に絵を書きながら下に文を書いている。
母猫チコが産んだ3匹の子で、だいたいチコが育てていたから野遊の家族はミルクもやらなかった。
でも参考記事はある。2週間で目があいたと書いてある。

そのずっと後、野遊が劇団てんびん座で活動していた時期に育てたオルガの子たちも、2週間で目があいたと記憶している。

7月3日(月)晴れ・体重150g。
この赤ちゃんも生後12日くらいから目があきそうな感じで、13日目の今日、ほぼ目があいた。幕が張ってあって灰色の目だ。まだよく見えない。
鼻水が出て便が出ない。尿は促すとたくさん出る。ミルクはよく飲み、大きな声でよく鳴き、何でもないときもじっとしていないで騒がしく動く。段ボールにペットシートを二重に敷き、手の甲サイズの薄い電熱器(のようなもの)を底に置いて、その上に毛布を二重に置き、さらにペットシートを二重に置いて赤ちゃんを乗せる。
垂れ流しなのでシートは日に2回ほど替える。結構自分からも排尿をする。なので気軽に抱きあげられない。シートにくるんで抱っこすると、全力で動くのですぐにシートからはみ出してしまう。何が言いたいのか、ミルクをたっぷり飲んだ後もずっと騒いでいる。
静かなのは眠っている時だけだ。